クルマ1台あたり、テスラはトヨタの8倍稼ぐ

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Credit:Tesla
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テスラ(TSLA)は今、車1台あたりトヨタの8倍もの純利益を上げており、この衝撃の事実について日本国内でも徐々に気がつき始めているようです。

これまでの歴史を振り返って、「テスラの破綻を招く可能性のあるものリスト」は、かつて私の腕よりも長いものでしたし、多くの投資家にとって、テスラ社が計上した損失額は、そのリストの最上位にありました。一方で、今はもうこのリストのトップでないばかりか、「破綻リスト」に掲載すらされなくなっています。実はこの2年間、テスラは毎四半期一貫して利益を出し続け、フリーキャッシュフローはますます潤沢になり、前四半期には30億ドル(約44百億円)超の記録を達成しています。何年もの間、多くの自動車投資家はテスラではなく既存の自動車メーカーに投資してきました。なぜなら、彼らはテスラよりも何百万台も多く自動車を製造・販売し、それによって十分な利益を上げていたからです。

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トヨタのBEVラインナップ
Credit:TOYOTA

トヨタのような大手自動車メーカーがテスラより数百万台多く自動車を供給しているのは今でもその通りなのですが、そうすることで必ずしも儲かるかというと、そうではないという状況になってきています。例えば、テスラの前四半期の純利益は32億9000万ドル(約4,795億円)だったのに対し、トヨタは31億5000万米ドル(約4,342億円)という決算でした。トヨタは同時期にテスラの約8倍の車を納車しているにもかかわらず、です。

わずか10年前、トヨタが5000万ドル(約730億円)を出資してテスラ株の約3%を所有していたことを考えると、テスラが四半期中の収益でトヨタを上回るというこのマイルストーンは、特に印象的です。現在、テスラはほぼ1日おきに5000万ドルのフリーキャッシュフローを生み出しています。

トヨタは2017年にテスラ株を売却し、完全に関係を断ち切りました。トヨタはまだバッテリー電気自動車に暫定的に参入しているだけですが、日本最大の経済紙である日経新聞が「テスラ、1台あたりの利益がトヨタの8倍」という見出しの記事を掲載したことから、日本でも時代の変化が見え始めているのでしょう。

このニュースは日本では波紋を広げていますが、日本の自動車業界はまだ頭を抱えている状況です。それは、テスラがトヨタに収益で勝っているのは、トヨタが「サプライヤーの材料費と電気代の増加」で収益が下がっていることが原因の一つだからです。しかし、テスラがトヨタの業績に追いついて追い抜くという流れは、今後も続いていくことでしょう。私にとっては、一方が魅力的な電気自動車を大量に生産し、もう一方がそうでないという単純な話です。

現在、そのトレンドはテスラの株価には反映されていないかもしれませんが、それは全く別の話です。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

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