トヨタbZ4X、デンマークの航続距離テスト結果が想定以上に酷く、調査を開始…

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トヨタは、デンマークのメディアが実施したロードテストで、バッテリー電気自動車(BEV)bZ4xの航続距離がWLTPの推定値を大幅に下回っていたことを受け、調査を開始したと報じられています。これは、トヨタbZ4Xの2輪駆動車(2WD)と全輪駆動車(AWD)の両バリエーションともに当てはまりました。

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トヨタbZ4Xは、競争が激化する電気自動車のクロスオーバー・セグメントに日本メーカーがほぼ初めて本格的に参入したモデルです。印象的なバッジが付けられていますが、bZ4Xには様々な問題があります。今年初めには、車輪が脱落する恐れがあるとしてリコールがかかり生産が停止されました。

また、bZ4Xは日本と中国で製造されているため、バイデン政権が改定したEV税額控除(来年から施行されるIRA:インフレ抑制法)の恩恵を受けられないリスクもあります。

デンマークの自動車専門誌FDMは、bZ4Xの2輪駆動車と全輪駆動車を対象にロードテストを行ったと報じています。bZ4XのWLTP航続距離(欧州内での燃費航続距離測定法)は、2輪駆動車が504km、全輪駆動車が461kmと公表されています。しかし、同誌のテストでは、2輪駆動のbZ4Xは新たに充電が必要になるまでの走行可能距離が246kmにとどまりました。これに加えて、全輪駆動のbZ4Xはわずか215km走行したところで充電が必要になりました。

これはWLTPに記載された航続距離からそれぞれ51%、53%もの乖離となります。

このテストは比較的寒い時期に行われたので、bZ4XがWLTPの航続距離を下回ることは予想されたことです。しかし、FDMはこのトヨタブランドの電気自動車の航続距離の乖離結果を憂慮しています。例えばテスラモデルY ロングレンジAWDは、同誌のロードテストでは航続距離の偏差が30%にとどまりました。更に、フォルクスワーゲンID.4 Proとメルセデス・ベンツEQAは、WLTPの公式航続距離から33%の乖離しか見られませんでした。

https://fdm-dk.translate.goog/nyheder/nyt-om-biler/2022-11-ny-elbil-skuffer-slemt-raekkevidde

トヨタデンマークのプレス部門責任者であるアンデルス・ティストラップ氏は、トヨタがこのテストと車両の結果を認識しているとのことです。この結果については調査が進められているということですが、このプレス担当者は、航続距離のズレは、bZ4Xがバッテリーに搭載している「バッファ」のせいもあるのではないかとも述べています。とはいえ、来週には予備的な結論が出る見込みですし、また、11月末にはブリュッセルでトヨタの技術専門家との会議が開かれる予定ともなっています。

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