テスラの大型電動トラック「セミ」の驚異的な経済性

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テスラの電動大型トラック「セミ」の経済性を見ると、標準的なディーゼルトラックに比べ、運転や荷物の運搬にかかるコストが約83%安いと言われてれています。メンテナンスの軽減によるコスト削減は言うまでもありません。テスラセミの登場は、トラック輸送業界を真に破壊すると考えられるのです。

当初から計画されていたテスラ・セミ

テスラセミは今年の年末からデリバリーが開始される予定ですが、ディーゼルトラックよりもどれだけ優れているのか、その驚異的な経済性を見ていきましょう。

テスラのCEOイーロン・マスク氏は、テスラ・セミは今年中に納車を開始し、航続距離は500マイル(約800km)になると明言しています。この納車次期はこれまでに何度も延期された後ですが、テスラはようやく顧客への配送を開始する準備が整ったようです。

2016年に発表されたイーロン・マスクCEOの「マスタープラン・パート2」で、彼は電動の大型トラック「セミ」を作ることに言及しました。

テスラセミの最初の顧客はまだ一般には公表されていませんが、ペプシコが100台の電動セミトラックを発注しているので、ペプシコになるのではという見方もあります。テスラは、テスラセミのために急速充電ネットワーク「スーパーチャージャー」の大型版「メガチャージャー」を各地に設置し、急速充電ができるようにする予定とされています。

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テスラセミの経済性

米国エネルギー情報庁(EIA)のホームページで平均的な燃料価格を調べると、ディーゼルトラックが高速道路を走行する場合、軽油1ガロン(約3.8リットル)当たりいくらかかるかが分かります。これは約4.99ドル/ガロンです。

200マイル(約320km)の距離を使う場合、1ガロンあたりのマイル数を6マイル前後として計算すると、約34ガロン(1ガロンあたり5.9マイルの場合)になります。これは単純に平均的なディーゼルトラックの場合の計算です。

簡単な計算で、200マイル(320km)の距離を走行すると、34ガロン×4.99ドルで、そのディーゼル・トラックの燃料代は169.76ドル(約23,240円)です。これは1マイルあたり約85セント(1kmあたり約73円)に相当します。

テスラのセミは電動トラックですが、ディーゼルトラックと同じ荷物を積んで同じ距離200マイル移動運搬することができます。ただし電気の場合は、別の考え方が必要です。

テスラセミの場合、テスラはエネルギー消費量を1マイルあたり2kWhとしています。そうすると、200マイルの距離について1マイルあたり2kWhとすると、合計400kWhの消費となります。テスラは、電気代として1kWhあたり7セント程度のエネルギーコストを提示しています。つまり、200マイルを走行するのに400kWhの電力量が必要で、その電気代は28ドル(約3,800円)ということです。

  • 200マイル走行時のディーゼルトラックの燃料代:$169.76(約23,240円)
  • 200マイル走行時のテスラセミトラックの燃料代:$28.00(約3,800円)

これは燃料代だけで約83%の節約になります。またこれに加えて、テスラセミはブレーキの磨耗が少なく、エンジンやオイルの交換が不要なためメンテナンスも少なく、さらにクリーンエネルギーの供給源となります。

この件に関する詳細は、アレックス・ガイヤー氏によるこちらのTweetスレッドをご覧ください。

テスラ電動トラック輸送の驚異的な経済性
ディーゼルエンジンと電気自動車を比較する際、テスラセミトラックの小売価格がよく議論されますが、運行の経済性を考慮すると、その潜在的な格差ははるかに小さくなります。
この記事はこのサイトを引用・翻訳・抜粋・編集して作成しています。

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