テスラ、2022年第2四半期決算発表まとめ

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Credit:Tesla
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テスラ(NASDAQ:TSLA)の2022年第2四半期の決算説明会は、同社が証券アナリストの期待に応えたことを受けて行われたものです。この2022年第2四半期に直面した数々の課題にもかかわらず、テスラは14.6%という業界最高レベルの営業利益率を達成しました。また、前期から大幅減額ながらもフリーキャッシュフローも6億2,100万ドルの黒字を計上しました。

財務ハイライト

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キャッシュ

  • 第2四半期の営業キャッシュフローから設備投資を差し引いたフリーキャッシュフローは6億2,100万ドル
  • 第2四半期の現金および現金同等物は8億ドル増加し、183億ドル。

収益性

  • 第2四半期のGAAPベースの営業利益は25億ドル、営業利益率は14.6%。
  • 第2四半期のGAAPベースの純利益は23億ドル、非GAAPベースの純利益(SBC1除く)は26億ドル
  • 第2四半期のGAAPベースの自動車部門売上総利益率27.9%

オペレーション

  • ギガファクトリー・ベルリンで1週間に1,000台を超える車両を生産
  • 過去4年間で最高の太陽光発電導入量

つまりテスラの軍資金は2022年第2四半期も増え続けているのですが、多くの人は同社が保有するビットコインの大半を売却したという事実に驚くかもしれません。というのも、この第2四半期末にテスラは、これまで購入したビットコインの約75%を換金し、同社のバランスシートに9億3600万ドルの現金を追加することになりました。

テスラはこの2022年6月は、月間累計で同社史上最高の車両生産台数で終えました。これは、テスラが工場の車両生産能力の推定値を更新した際に示唆されたものです。同社の「2022年第2四半期アップデートレター」にあるように、ギガ上海は年間75万台以上、フリーモント工場は年間55万台と記載されるようになっています。

以下は、テスラの2022年第2四半期決算説明会のライブ中継の主な質疑概要です。

決算発表会主な質疑

バッテリー

  • イーロン・マスクCEOは、テスラが今年の全車両生産を満足させるに十分な従来型の2170バッテリーセルを有していること、更に新型の4680バッテリーセルは、来年、本当に大きな違いをもたらすであろう事を指摘しています。
  • テスラの4680バッテリーに関する質問に対して、マスク氏は、ストラクチャラル・バッテリー・パックは、現在、燃料を保持するために使用されている飛行機の翼のようなものとの説明をしました。新型4680バッテリーセルの使用は優れたアーキテクチャーで「ストラクチャラル・バッテリー・パックは非ストラクチャラル・バッテリー・パックに勝っています。」とマスク氏は述べ、ストラクチャラル・バッテリー・パックは時間が経てばどんどんより良くなると付け加えました。

メガキャスティング(大型鋳造部品)

  • イーロン・マスクCEOは、テスラが製造システムで大きな進歩を遂げたこと、メガキャストのおかげで、ボディ溶接の鋳造ロボットが70%削減されたと指摘しました。結果として、ボディ工程工場は現在、通常よりも3倍も小さくなっているとのことで、加えて「しかし、この旅は終わっていない」のであり、サイバートラックには製造上の大きな改善があるとも述べました。

FSD(完全自動運転)

  • FSDベータはこれまでいろんなところで3500万マイルを走行し、FSDベータは今年末までに北米全土にリリースされる予定とのことです。また、秋に開催が延期された人工知能イベント「AIデー」は多くの人にとってとてもエキサイティングなものになるとのことです。
  • AI技術者アンドレイ・カルパシー氏の退社についての質問がありました。イーロン・マスク氏は、アンドレイは素晴らしいが、彼は学術的なレベルでコアAIにもっと貢献し、個人でコーディングに戻ることに決めたと答えました。「我々のソフトウェアAIグループには、信じられないほど優秀な120人のチームがあります。このチームでFSDを解決できると強く確信しているのです。」とマスク氏は付け加えました。

フリーモント工場と太陽光事業

  • テスラが第2四半期にさらされた困難な課題にもかかわらず、依然として前進していることを改めて強調し、フリーモント工場がリノチームの助けによって新しい生産記録を達成したこと、更にエネルギー事業も、テスラ・ソーラー・チームを中心に、過去最高の売上総利益を達成したことを指摘しました。

サイバートラック

  • サイバートラックの製造とその販売時期について、イーロンは、テスラが来年半ばまでにサイバートラックの生産を開始することを望んでいると述べています。

需要と供給

  • テスラの車両需要と最近の値上げについて、イーロンは、テスラの主な心配事はあくまで生産であると指摘します。テスラの車両需要にマクロ経済の影響はあまりないようだと付け加えています。同社の受注残については、テスラは非常にたくさんの予約者の列を持っています。イーロンは、需要と値ごろ感は違うとも強調しました。彼は、テスラが少し価格を下げられることを望んでおり、また、テスラは今年、週4万台の製造を実現する可能性が高いとも指摘しましたが、カークホーン氏は、そのような台数を達成するのは難しいが、実現可能でもあると付け加えています。

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