CATL、4680セルを打ち負かすの新型セルを予告

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Credit:CATL
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世界最大のバッテリーメーカーCATLは、今後のバッテリー技術の将来を予告しました。その中では、「航続距離600マイルのテスラは無意味だ」というイーロン・マスクCEOの主張とは逆に、「消費者の航続距離拡大へのニーズは依然としてトレンドであることがわかった」と述べました。CATLは、今年中に4680型セルよりも13%高容量の新型セルを発売し、2023年には航続距離600マイル(約966km)のバッテリーも発売するということです。

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テスラの主要サプライヤーである世界最大のバッテリーメーカーCATLは、テスラの4680セルよりも13%高い容量を収容し、同じ技術とフットプリントを使用するセルパッケージングのアップグレードを予告しています。CATLのチーフ・サイエンティストであるウー・カイ氏は、「EV 100」会議の出席者を前に、化学的な飛躍ではなく、「継続的な技術の反復」によってこれを実現できたと述べています。また、キリン社のセル・トゥ・パック技術は、重量と体積エネルギー密度の点でクラスをリードしていると述べています。テスラは最近、100万個目の4680バッテリーセルを製造したと発表しましたが、これはモデルYの約1,200台分程度にしかならない数量です。

それだけでなく、CATLは、電気自動車が一回の充電で約1000km(〜626マイル)の航続距離を突破することを可能にする、今後の高ニッケル電池技術についても予告しています。

CATLは、夢物語を追うより、反復して改善し、多くの顧客のために生産量を重視する保守的な経営をしていますが、NIOによって長距離バッテリー技術の開発に遅れを取ることになりました。NIOは、高性能電気セダンET7とET5のために、150kWのバッテリーパックを搭載したバージョンを提供しており、そのテストでは626マイルの航続距離を達成しました。NIOは、150kWのバッテリーパックの開発を専属サプライヤーのCATLに依頼しましたが、CATLは研究開発よりも量産に力を入れたいとの考えで、これを断ったということです。

そこでNIOは、より小規模なバッテリーメーカーに相談し、その意見を取り入れて150kWの「半固体電池」を開発することに成功しました。その後、CATLは「航続距離の長いEV用の高ニッケル電池も開発する」と言い出した状態です。そのバッテリーが、早ければ来年にも電気自動車に搭載されると、CATLはEV100のフォーラムで発表し、CATLのチーフサイエンティストは、突然の心変わりを次のように説明しました。

「過去3年間の乗用車の航続距離分布を分析したところ、消費者の航続距離の拡大へのニーズは、依然としてトレンドであることがわかった。」

この発言は、イーロン・マスクCEOが最近、航続距離600マイルのテスラには意味がないと主張しているのとは正反対です。

彼は、400マイルの航続距離がテスラにとって現在のスイートスポットである理由として、「ドライバーがトイレや食事、コーヒーなどのために停車する必要がない400マイル以上の走行は、基本的にゼロである」と述べています。NIOやGACなどの600マイル以上の航続距離を持つ電気自動車が最終的にどのように市場に浸透するかはまだ分からないので、彼の正しさは証明されていないかもしれません。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・抜粋・編集して作成しています。

航続距離を伸ばすことが、効率に影響しないのであればそうすべきなのでしょう。

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