テスラの直販モデルは、自動車業界ではユニークでありながら、すでに他の企業が追随しはじめています。この販売方法は、消費者が購入する際の手順が明快なことが多いため、強い競争力を持っています。
一昔前、自動車は自動車メーカーが直接お客さまに販売していました。しかし、1898年にウィリアム・E・メッツガーが米国で初めて自動車販売ディーラーを設立したことで、この状況は一変しました。現在、自動車メーカーが消費者に直接販売することは、アメリカのほとんどの州でフランチャイズ法により制限されており、新車は免許を持って保証を付与できる独立経営のディーラーのみで販売することが義務付けられています。
そのため、テスラ社や消費者は自分たちの権利を守るために戦い、これまで成功を収めてきました。現在、米国の多くの州で、消費者に最も有利な価格で車を販売する直販モデルが実現しています。
自動車ディーラーは、自動車メーカーまたはその販売子会社とのディーラー契約に基づいて、新車または中古車を小売レベルで販売する事業者です。自動車を販売するために、自動車販売員を雇用し、また、自動車のメンテナンスサービスを提供したり、自動車技術者を雇用して自動車のスペアパーツの仕入れや販売、保証請求の手続きを行うこともあります。
テスラは、ディーラーが自社の電気自動車の利点を適切に説明してくれないという考えから、ディーラー販売モデルを否定しており、第三者であるディーラーに販売業務を任せることはこれまでしてきませんでした。また、ディーラー経由で車を販売する場合、マージンが高く、人気車種では非常に高額に達することもあるそうです。その点、直販モデルのテスラは、クルマの購入代金を無駄にすることなく、電気自動車をより手頃な価格で購入できるような仕組みを提供しています。
テッド・マレーナ/Twitterは、彼の車購入ストーリーを共有し、車を選ぶ際に本当に重要な役割を果たすものを示しました。テッドは、テスラ車の長年の支持者であり、ファンです。彼は9年前に初めてテスラモデルSを見るや否や、「すぐに虜になった」といいます。しかし当時、テッドは生活物価の非常に高いシリコンバレーに引っ越したばかりで、まだテスラを購入する余裕はなく、家族を支えることに専念しなければなりませんでした。当時、テッドはより手頃な価格のフォード・フュージョン・ハイブリッドに決め、少なくとも部分的には電気自動車を導入することができたとも言えるのです。
しかし、最近になって経済状況が安定してくると、テッドは完全電気自動車の購入を検討し始めました。電気自動車にもさまざまな選択肢があるので、彼は適切なものを選ぶために調査を行いました。マレーナ家は、SUVやクロスオーバー、あるいはもっと大きなタイプの車を必要としていました。
テッドはフォード・ライトニングを検討していましたが、おそらく2023年までには納車されないだろうし、ボルボXC40、VW ID.4、ポールスターは航続距離が短かすぎて、彼の要求を満たすことはできませんでした。また彼は、供給不足とEVの安全性リコールが心配なことから、ヒュンダイを早々に候補から除外しました。
また、テッドはこの調査中、そのそれぞれのメーカー車種について、常に価格や購入先を調べていたそうです。
「希望小売価格よりも高い値段で売られていることにショックを受けました。私は、希望小売価格は払うが、それ以上は払わないと決めていたのです。希望小売価格で販売するディーラーがいくつかありましたが、それは私が9ヶ月以上後に納車されると言われた車両を注文した場合のみでした。私はそんなに長く待つことができなかったので、地元の市場のすべてを比較検討しました。今、ディーラーから車を買っている人は、数年後に自分自身で後悔することになるでしょう。」
テッドが保管していた文書によると、ほとんどのディーラーは、彼が興味を持ったモデルについて5～10％のマークアップ（利益の上乗せ）を行っており、これは大きな過払いを意味します。。つまり、例えばマッハEのマークアップは、メーカー希望小売価格に比べて最大で1万ドルも高いものになっています。
大局を見据えた上で、テッドは即決し、テスラモデルYを注文しました。決め手のひとつは、ディーラー経由のマークアップや追加料金が一切なく、メーカーが設定した価格で販売されていることでした。さらに、納車までの待ち時間は約2カ月、現在テッドは納車前の最終段階に入っています。
この記事はこのサイトを引用・翻訳・抜粋・編集して作成しています。
米国の自動車販売商習慣はよく分かりませんが、日本でもこのダイレクトモデルは今後どんどん広がっていくと思います。
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