マイクロチップ不足を克服したテスラの垂直統合モデル

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2020年と2021年、老舗の名門自動車メーカーが軒並みマイクロチップの供給不足で生産を縮小する中、テスラはこの1年の製造・納車台数を見ると比較的容易に半導体チップ不足を回避したようです。

テスラという会社は、他に類を見ない経営をしており、まれに見る垂直統合モデル、十分な準備、そしてその他の戦略的な動きを駆使して、こうしたチップ不足を回避し、2020年と2021年に起こったサプライチェーンの問題も克服し、世界における自動車市場の勝者としての地位を確固たるものにしました。

2021年第4四半期の納車台数について、ウォール街のコンセンサス予想を打ち破ったと報告した後、テスラ株は13%以上急騰しました。

10年以上にわたるカリフォルニア州との関係を経て、現在はテキサス州オースティンを拠点とする、ありそうでなかった、小さくとも強大なこの自動車会社は、浮き沈みの激しい過去2年間の危機を回避し、同社の自動車を販売可能なものにする様々なチップや半導体の在庫を確保して、連続した製造成長を継続し続けています。

USBポートやBluetoothチップなどの部品を欠いたまま納車したり、一部の車種ではランバーサポートを廃止するなどの戦略で、作りやすさとスピードを追求したのです。これらの戦略は、部品コストの上昇に対応するためのさまざまな値上げや、迅速な出荷対策とともに、バランスシートの健全性を保つのにも役立ちました。

顧客は2021年初頭よりも多くの金額を車に支払ったかもしれませんが、通常値上げに伴って予想されるような販売台数への影響は全くありませんでした。テスラは2021年最終四半期の納車台数を発表した際、ウォール街のアナリストコンセンサスを16%も上回ることとなりました。

テスラが2021年第2四半期の決算説明会で、チップ不足を回避するための一連の19個のマイクロコントローラーを自社開発したと述べた時点から更に勢いが出てきました。

同社は第2四半期に開催された株主総会の資料において「我々のチームは、半導体不足による製造の混乱に対して迅速に対応し、この問題を緩和する比類のない能力を実証してきた」と記しています。また、「当社の電気およびファームウェアエンジニアリングチームは、現在進行中の半導体不足に対応するため、19種類の新しいコントローラの設計、開発、検証を懸命に続けています」とも記しています。

これはテスラの垂直統合モデルの一端であり、2021年の大半の期間、車を顧客から遠ざけることになる大規模な製造のボトルネックを回避するのに役立っています。

他社は生産と配送の遅延を余儀なくされ、マイクロチップが足りなくなったのです。しかし、テスラが他の既存自動車メーカーと比較して優れているのは、製品の多くの要素を、設計の最も複雑な部分に至るまで社内で設計していることです。

「テスラは、他の既存自動車メーカーよりも多くの製品を自社で設計・製造しています。ですから、リスクは多くありません」と、イーロン・マスクCEOは2020年第3四半期の決算説明会で述べています。

ロイター社は、同社のチップのエンジニアリングに携わるテスラの内部関係者に話を聞き、垂直統合モデルの優位性がどれほど有効であるかを明らかにしました。このエンジニアはロイター社に対し、「当社は自社で回路基板を設計しており、パワーチップのような代替チップに対応するため、迅速に設計を変更することができます」と述べています。

しかし、テスラが必要とする他の種類のマイクロチップに対応するために変更した一連の自社製マイクロチップは、ボトルネックを回避するための唯一の戦略ではありませんでした。

これに加えてテスラは、サプライヤーに発注していたチップを止めないことでも対応準備を進めましたが、他の自動車メーカーはこの戦略の真似ができたわけではありません。

テスラはパンデミックやサプライチェーンの課題を理由に生産見通しを下げることはありませんでしたが、今回の問題を克服する最も重要な行動だったかもしれません。

テスラ社へのサプライヤーのある幹部は、「バッファストックを確保するという点で、テスラは他社よりも明らかに賢明だった」と指摘しています。

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