2021年テスラ年次株主総会から得られた10の大切なこと

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Credit:Tesla
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テスラは2021年10月8日、2021年の年次株主総会を、これまでのカリフォルニア州ではなく、テキサス州オースティンで開催し、イーロン・マスクCEOは本社をパロアルトからオースティンに移転することを発表しました。しかし、だからといってテスラがカリフォルニアから撤退するわけではありません。実際には、カリフォルニアの工場を複数の場所に拡大しています。

「テキサス州オースティンに本社を移転することを発表できることを嬉しく思います。
しかし、はっきりさせておきたいのは、私たちはカリフォルニアでの活動を引き続き拡大していくということです。ですから、これはテスラがカリフォルニアを離れるということではありません。先ほど申し上げたように、私たちの意図は、フリーモント工場とGIGAテキサス工場の生産量を実際に50%増やすことです。」

イーロン・マスクCEOは会議の冒頭で、勤勉なテスラチームの重要性を強調し、テスラ中国チームにもスポットを当てました。また、この第3四半期に過去最高の納車台数を記録したことに触れ、モデル3に関しては、これまでに製造された大規模な製品の中で最も速いペースで成長している可能性があると述べました。

ベストセラー車種

まず、イーロン・マスクCEOは、モデルYについての考えやモデル3についての統計情報について言及しました。

https://youtu.be/bH51-loeLgM

「モデル3は、あらゆるプレミアム・ビークルの中で2020年にグローバルで最も売れたプレミアム・ビークルになりました」

「私たちは、モデルYがあらゆる種類の自動車の中で世界で最も売れるクルマになると考えています。ですから、まもなくモデル3を超えて、来年の売上高で最も売れている車になる可能性は高いと思います。そして、2023年には、あらゆる種類のクルマの中で、台数的に最も売れている車両になる可能性が高いと思います」

同氏はこれを実現するために、テスラはギガ・テキサスとギガ・ベルリンを稼働状態にする必要があり、それらの2つの工場が稼働状態になれば、この可能性は高いと説明しています。

また、ギガ上海工場では、現在、同社の米国カリフォルニア州フリーモント工場よりも多くの車両を生産していると付け加えました。イーロンはまた、2017年から2020年までのテスラの成長についても触れました。2017年と2018年は、少し危なかったと彼は認めていますが、今のテスラは急成長しています。

サプライチェーン問題での価格上昇圧力

イーロン・マスクCEOは、テスラ車をできる限り手頃な価格で提供することが目標であると説明していましたが、現在テスラではサプライチェーンにおけるコスト増加圧力が発生しており、一部の車両の価格が値上げされています。

例えば、「モデル3」と「モデルY」のベース価格は今週、2,000ドル上昇しました。

イーロン・マスクCEOは、これは一時的なものであると指摘し、テスラは時間をかけてこれらの車両の価格を下げ、より手ごろな価格にしていきたいと述べました。また、テスラは多額の費用をかけて世界中に部品を航空輸送していますが、これは非常に問題で、特にギガ・ベルリンとギガ・テキサスが稼働状態となり、車両が大量生産されるようになれば、より地域に根ざした生産が可能になると期待しています。

テスラの価値

イーロン・マスクCEOは、テスラの価値を高めるための最良の方法をとして、バッテリー1キロワット時あたりのコストを削減する計画を示しました。彼は、テスラのサプライヤーも同様の計画を持っていることにも言及しました。

「これは本当にサプライヤーも同じです。我々がセルを作る。彼らもセルを作ります。我々はそれらをすべて使用します。テスラの基本的な良さは、持続可能なエネルギーの実現に向けて何年か前にその方向性を加速させたことだと思います。
これが、テスラの価値を考える上での基本的な考え方だと思います。だから、持続可能なエネルギーを何年も加速させることができれば、それは良い結果をもたらすと思います。」

持続可能なエネルギーの未来のための3つの要素

イーロンは、持続可能なエネルギーの未来を構成する3つの要素について説明しました。

「持続可能なエネルギーの未来を実現するための基本的な事は、太陽と風力の再生可能エネルギー、そして定置型バッテリー、電気輸送の3つです。この3つが揃っていれば、太陽が輝いている限り、持続可能なエネルギーの未来が待っています。
『核融合』について聞かれることがありますが、アイデアとしては気に入っています。ついでに言えば、全然可能だとも思います。でも、既に空には太陽という巨大な核融合炉があって、毎朝現れて、メンテナンスもゼロなんですよね。
だから、まさにいいアイデアだと思う」

また、イーロン・マスクCEOは、地球の電力をまかなうために必要な土地はわずかであることを皆に伝えました。

「数百マイル×数百マイルのソーラーパネルがあれば、アメリカ全土の電力をまかなうことが可能です」

テスラは大量のバッテリーが必要

バッテリーの話題に戻ると、イーロン。マスクCEOはテスラが大量のバッテリーを必要とすることを指摘しました。テスラのサプライヤーの中には、テスラに仕事を奪われるのではないかと心配している人もいましたが、イーロンはそうではないと指摘しました。

イーロンはサプライヤーに対して、バッテリーセルをいくらでも作ってテスラに供給してくれれば、価格さえ合えばテスラは無制限に購入する、とさえ言っています。

「私たちは本当にたくさんの電池を注文するつもりです。私たちはサプライヤーに大量の電池を注文しましたが、基本的にはサプライヤーに『御社が作れるだけ、私たちはいただきます』と伝えています。そして、自動車用電池を優先しますが、余ったセルはパワーウォールやメガパックに使用します。なぜなら、今後蓄電池の需要は少なくとも自動車の需要と同じくらいになると考えているからです。

環境負荷レポート

イーロン・マスクCEOはテスラの環境負荷レポートについて簡単に話し、テスラが常に正しいことをしようとしていることを強調しました。同社は、すべての事柄について、正しいことをしようと努力しています。

「すべての点で、正しいことをしようと懸命に努力しています。すべての点において。常に成功するとは限らないこともありますが、『あの会社は本当に正しいことをしようとしているのだろうか』という会社を探しているなら、それこそがテスラです」

地球上で最も安全な工場を目指して

https://youtu.be/bH51-loeLgM

イーロン・マスクCEOは、工場の安全性向上についても触れました。

「工場の安全性は大きく向上しました。今では業界平均よりも18%も改善されています。生産ラインを立ち上げたり、工場を立ち上げたりするときの安全性については常に厳しいものがありますが、いったん安定した状態になると、人々がそれに慣れ、問題を解決していくことで、自然と怪我は減っていきます。テスラの工場の安全性は非常に優れています。私たちの目標は、地球上で最も安全な工場を作ることです」

自動運転のライセンス供与

最終的には、すべてのメーカーが自律走行車を作ることになるとイーロン・マスクCEOは指摘しました。そして、テスラが自動運転のライセンス供与に前向きであることを改めて表明しました。

「自律走行・自動運転は、人命救助や事故防止に大きく貢献するものであり、自分たちだけのものにしておきたい技術でありません。ですから、他の自動車メーカーが使いたいと思えば、ライセンス供与することは道義的に正しいことだと思います」

バッテリーのリサイクル

バッテリーのリサイクルについて、バッテリーは基本的に高品質な「鉱石」であると考えられるとのことです。

「リチウムやニッケルなど、バッテリーを構成するさまざまな成分は、岩石から採取することもできれば、バッテリーから採取することもできます。テスラはすでにリサイクルを開始していますが、多くの企業がリサイクルに取り組んでいます」

テキサスへの本社移転

上記のポイントは、私が株主として重要だと感じた事であり、テスラはここで良い方向に進んでいると思います。テキサス州への本社移転については、このところテキサス州の女性の権利に対する反発が強く、私自身の友人の多くがこの移転にかなり憤慨しているため、少し意見が分かれています。

私は彼が女性の権利に反対しているとは思いませんし、そうでないことを願っています。彼は、人間に対する愛に満ちた良い心を持っていることを証明しています。彼は、2020年に私の州のハリケーンの復旧を手伝ってくれました。

むしろ、彼がテキサスにいることで、人権や公民権、女性の権利に賛成している人たちが動いて、まだ権力を持っている古風な精神性を持った人たちを投票で排除するのを助けることになると思いますし、期待しています。

年次株主総会の様子は以下のYouTubeでご確認ください。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

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