テスラ中国は、ギガファクトリー上海のオペレーションを紹介するビデオをシリーズで公開することを発表しました。シリーズ第1弾は、テスラ中国のコスト管理戦略についての紹介です。
ギガ上海のレイアウト
テスラ中国におけるコストコントロール戦略の第一のカギは、ギガ上海工場内のレイアウトにあります。
プレス、溶接、塗装、組立の各工場を連結し、各工程間の「物流経路」を最短化することで効率化を図っています。また、ギガ上海では、エレベーターや機械搬送用トラックにより、すべての工場で垂直方向のスペースを有効活用しています。ギガ上海のドックの配置も、時間とコストを最小化する効率的な工場運営のための工夫です。
イーロン・マスクCEOはかつて「テスラのギガファクトリーは工場そのものが製品になる」と発言しています。テスラ中国は、ギガ上海でそれを実際のものにしている好例です。
「工場」そのもののイノベーションが、生産及び製造のイノベーション基盤を構築すると言えます。この基盤がなければ、コスト管理は実現できない、とテスラ中国は指摘しています。
テスラギガファクトリー上海の内部を見学し、コストコントロールの「テスラ・ギガの原理」のユニークな魅力に迫ります。 後日、クールな動画が続々公開予定です。お見逃しなく!
テスラ中国 R&Dセンター
テスラ中国の現地R&Dセンターが上海に完成したのは今年初めのことです。
テスラ中国は、R&Dセンターがコスト管理戦略のもう一つの柱であるとしています。R&Dセンターでは、設計からテスト、品質管理まで、テスラの製造工程の重要な部分を担っています。
テスラ中国は、R&Dセンターが完全な「クローズドループ」の製品開発プロセスを提供すると考えています。R&Dセンターは、BEVから蓄電システムに至るまで、テスラ製品の価値を向上させる正確なコスト管理の青写真を提供し、ギガ上海製造のクルマの長期的な進化を支援しています。
「モデル3を例にとるとリアボトムプレートに必要なパンチング溶接部品は、ざっと70点以上となります。ほとんどの既存自動車メーカーは、通常これらの部品生産を外注していますが、それでも結局のところ自社で溶接ラインを設置する必要があります」と、テスラのチェーンキャスティングプロセスエンジニアの1人は述べています。
「そのため、生産サイクル全体が非常に長くなってしまうのです。テスラチェーンキャスティングを実現した後は、サプライヤーからアルミニウムインゴットを調達するだけで、溶解、ダイキャスト、後処理、機械加工を含む自社製造が可能になります。ごく短時間で、原材料が成形され、完全なリアボトムプレートが完成するのです」
製造ドックの管理は、生産の効率化にも寄与しているのです。ギガ上海工場では、1日に2,000個近いコンテナを扱います。ユーザーの注文は、工場が組み立てラインで自動車部品を運ぶ順番に影響しますし、サプライヤーもユーザーの注文に応じて部品を送ることになります。
サプライヤーとギガ上海工場のこのような緊密な組織化により、テスラ中国は倉庫に部品をほとんど保管する必要がない状態を維持しています。ギガ上海では、在庫ゼロを目指しているということです。
こうしたドックの管理方法にも見られるように、サプライチェーンは生産に大きな影響を与えます。テスラ中国のコスト管理戦略において、ギガ上海のサプライチェーンのローカライズ(現地化)は非常に重要なことでした。中国現地でのサプライチェーンは、生産コストの削減と部品規格の引き上げに貢献しています。
テスラ中国のコスト管理ビデオでは、ギガ上海のレイアウトから生産に至るまで、すべての作業を垣間見ることができます。また、ギガ上海がコスト効率に優れ、テスラの主要な輸出拠点となった理由も説明されています。
ギガ上海は、テスラの生産台数と納車台数を記録的なレベルまで増加させることに貢献しました。この11月、テスラ中国の副社長グレース・タオ氏は、ギガ上海が2021年末までに50万台の生産を目指すと述べています。
テスラ中国のギガ上海の特集を以下の動画でご覧ください。
この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。
テスラの躍進を支えていると言ってもいいギガ上海の内部映像です。凄いです。
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