世界の化石燃料車の販売は既にピークアウト

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先日、米国のビッグ・スリー(GM・フォード・クライスラー)は、バイデン大統領とともに、10年後に販売する自動車の少なくとも40%を電気自動車にしたいと発表しました。多くのEV専門家は、この移行がもっと早く進むと考えています。(サンディ・ムンロは、2028年までに米国の新車の大半が電動化されていなければ、「北米の自動車メーカーはなくなるだろう」と述べています)

また、ブルームバーグに掲載された記事では、「ICE(内燃機関)車の販売はすでにピークを迎えており、世界の自動車産業の未来はEVにかかっている」という大胆な主張がなされています。

この記事では、この予測の背景にあるトレンドを、一連のグラフを用いて説明しています。

内燃機関車の販売が既にピークであることを示すブルームバーグの記事画像

EVはまだ化石燃料よりも高いかもしれませんが、それも長くは続かないでしょう。ブルームバーグの調査によると、欧州ではバッテリーEVの購入価格がICE車と同等になりつつあります。総所有コスト(Total Cost of Ownership)で見ると、EVに乗ることは、同等のレガシー車(ガソリン車)に乗ることよりも既に安いのです。

実際、Loup Venturesは2019年に、テスラのモデル3は、トヨタの大衆車カムリよりも5年間の所有・運用コストがわずかに安いと結論づけています。

そして、EVはどんどん安くなっています。EVの価格の大半を占めるバッテリーの価格は、需要の増加と、バッテリー技術だけでなく製造プロセスの改善により、着実に低下しています。

一般的な想像とは異なり、乗用車が完全に電化される最後の分野になると考えられます。現在、既にバスや2輪・3輪車のEV普及率はトップクラスであり、BloombergNEFはこの傾向が今後も続くと予想しています。

そうした状況の中で、消費者の選択肢は増えています。ブルームバーグによると、既に世界で販売されている電気自動車のモデル数は500を超えています。もちろん、これらの多くは限られた市場でしか販売されておらず、最も人気のあるセグメントのいくつかでは、電気自動車の選択肢はまだほとんどないか、存在していません。しかし、リビアン、フォード、テスラなどが、新しい電気式ピックアップトラック、SUV、クロスオーバーを発表することで、今後1、2年のうちに状況はどんどん変わっていくと考えられます。

伝統的な自動車メーカーがテスラに続いて電気自動車を開発・導入する状況(Clip via: Bloomberg Green)

加えて、電気自動車の航続距離は着実に伸びています。新しい電気自動車の平均航続距離は、2012年の103マイル(約166km)から2020年には223マイル(約359km)まで伸びています。テスラは航続距離の限界に挑戦し続けており、モデルSロングレンジの航続距離は405マイル(約652km)に達しています。

更に充電インフラも急速に普及しています。中国と欧州では、充電スポットの数が2年間で2倍以上に増えています。さらに、世界各地で大規模なプロジェクトが進行中であり、加えてテスラのスーパーチャージャーネットワークの他社EVへのオープン化は、急速充電市場を一変させる可能性を秘めています。

これらのトレンドはどんどん加速しており、相互に影響しあっています。EVがより安く、より優れたものになれば、より多くの人が購入し、台数が増えれば、自動車メーカーは価格を下げ、性能をさらに向上させることができるという、好循環が生まれる状況なのです。

これらのことを考えると、ブルームバーグのEVに関する予測が、ビッグスリーが提示したばかりの、一斉に嘲笑されるような控えめなタイムラインと同じであることは驚くべきことです。ブルームバーグのコリン・マッケラッカー氏とシボーン・ワグナー氏は、「世界的に見て、2040年には乗用車販売台数の3分の2以上をEVが占めるようになる」と書いていますが、逆にこれから20年後に内燃機関の自動車が3分の1も残っていると本気で思っているのでしょうか

この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

確かに「EVがより安く、より優れたものになれば、より多くの人が購入し、台数が増えれば、自動車メーカーは価格を下げ、性能をさらに向上させることができるという、好循環が生まれる状況」なのでしょう。

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