テスラ、2021年7月は中国市場で販売不振?

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直近で、CNNも報じているように中国乗用車協会(CPCA)の発表で明らかになったテスラの中国国内販売台数が、8,621台と前月比でなんと約70%もの減少を記録し、これは前年同月よりも減少するという衝撃的な結果でした。

しかし、この結果には「からくり」がありますので、今回はそれをご紹介します。

上海工場製の7月販売台数は32,968台

テスラ中国は、同社の主要な車両輸出拠点としての役割を順調に果たしているようで、7月の販売台数の73%が海外に輸出されています。テスラの上海製車両の販売台数は先月、32,968台で、そのうちなんと24,347台もの台数が海外に輸出されました。これは、中国乗用車協会(CPCA)が火曜日に発表したデータによるものです。

テスラ中国と直接連絡を取った地元のXinchuxingは、テスラ中国が輸出した24,347台の内訳は、16,137台のModel 3と8210台のModel Yであると述べています。

テスラ中国の7月の総販売台数は、おおむね6月の台数と同程度でした。6月の販売台数は33,155台でしたが、そのうち海外への輸出台数は5,017台(約15%)でした。つまり、7月の総販売台数は、前月比でわずかマイナス0.6%という結果です。単純に、中国国内市場における販売台数の急減、と報じていますが、実際にはテスラ中国の7月の現地販売台数を見る際にここに留意しなければなりません。

つまりテスラ中国は総販売台数の73%を海外に輸出したため、6月に比べて国内の数字が著しく低くなったというのが事実です。

Xinchuxing社のデータによると、テスラ中国の現地販売台数は全体で68%減少しており、国内のModel 3の販売台数は42%、Model Yの販売台数は79%も減少しています。なお、6月にはテスラ中国の販売の大部分が国内市場に割り当てられていました。

テスラは、2021年第2四半期の決算発表資料において、ギガファクトリー上海が同社の主要な車両輸出拠点(エキスポート・ハブ)となったことを発表しました。

同社は、「米国の旺盛な需要とグローバルに見たコストの平均化・最適化により、ギガファクトリー上海を主要な車両輸出ハブとして移行を完了しました」と記しています。

これは、ギガファクトリー上海の生産量が海外に割り当てられる月があるため、近い将来にも7月と同様に、テスラ中国の現地販売の数字が変動する可能性があることを示唆しています。

ギガベルリン工場は上海の「悪夢」を救う

ウェッジブッシュ社のアナリストであるダン・アイブス氏は、今朝のメモで、テスラ・ギガ・ベルリンは、同社が中国から欧州に自動車を出荷しなければならないという「物流上の悪夢」からの脱出の救世主となるだろう、と述べました。

テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は、同社初の欧州生産拠点であるギガ・ベルリンが、わずか2ヵ月で自動車の組み立てを開始することを期待していると述べました。

「10月に最終承認を得たいと思っています。もしくは『オクトーバーフェスト』での承認です」とマスクCEOは述べています。

テスラ(NASDAQ: TSLA)がベルリン工場を早く稼働させることができれば、上海からヨーロッパへの自動車の輸出という「持続可能ではない」プロセスから解放されることになります。ウェッジブッシュ社のアナリストで、テスラ強気派であるダン・アイブス氏は、同社の株式に「買い」のレーティングをつけ、目標株価を1,000ドルとしています。

ベルリン工場をテスラの生産スプレッドシートに組み込むことで、同社の年間組立率が高まります。マーケットウォッチによると、アイブズ氏は投資家向けのメモの中で、ベルリン工場の開設は「テスラの広範な製造能力をグローバルに拡大する上で大きく前向きなステップ」と書いています。

しかし、アイブズ氏の分析では、より重要な部分は、テスラが中国からヨーロッパに車両を輸入する必要がなくなることです。テスラは、1月に中国製のModel 3を初めて欧州に送りましたが、これは同社がの計画にはなかったことです。この戦略は、EV先進地域である欧州での同社の存在感を高めはしましたたが、その一方で、同分野が成長している中国での納入台数を減少させることにもつながりました。

テスラは決して中国での実績が悪いわけではなく、これまでも非常に好調な販売を続けてきました。しかし、欧州に組立工場がないために、中国の生産ラインを国内と海外に分けざるを得なくなったことを、マスクは昨日のツイートで詳しく説明しています。

テスラは四半期の前半に輸出用、後半に国内用の車を作っています」とマスクは述べた後、サプライチェーンの制約による生産の遅れを詳しく説明しました。

アイブズ氏は、テスラが欧州での販売は、世界の輸出拠点として位置付けしているギガ上海から移行する準備ができています。彼は、このプロセスを「持続可能ではない物流上の悪夢であり、その結果、地域全体の顧客への配送時間を遅らせることになる」と伝えています。

テスラの見通しに強気なアイブズ氏は、建設途中のテキサス州オースティン工場とこのベルリン工場を、同社の成功に貢献できる重要な製造拠点と見ています。テスラの今後の最大の懸念は、生産能力と供給の問題に変わりはありません。

ベルリンとテキサスは、長期的なテスラのEVストーリーにおいて、今年のおよそ87万台および90万台ではなく、将来的には年間数百万台のEV車両を生産することになると考えられるため、鍵となるでしょう。

アイブス氏はTipRanksで7,623人のアナリストの中で27番目にランクされており、成功率は76%、平均リターンは35.9%となっています。

この記事はこのサイトこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

このベルリン工場が立ち上がり、テキサス工場も稼働するとなると、上海から日本市場にもっと輸出されることになるのでしょう。

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