テスラ、数々の逆風の中、驚異的な販売台数の加速継続中!

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テスラの6月の販売台数は、この会社の成長力のさらなる証拠といえます。これまでの特殊な影響を除くと、同社は成長のS字カーブの斜面にいるように見えます。これは、消費者のEVに対する購買意欲の増加と、テスラ車両が持つ性能と価値が評価され、これらが組み合わさった結果だと考えています。
テスラの6月期の販売台数は20万1千台で、これはコンセンサス予想とほぼ一致しており、同社の記録となりました。更にこの結果は、3月の109%、12月の61%を上回る、前年同期比122%の成長に相当します。ちなみに、6月の自動車産業全体の成長率は55%程度になると考えると、倍以上の成長率なのです。

S字型の成長カーブ

成長企業の特徴的なシグナルは、「成長が加速すること」です。これは非常に稀なことで、成長しているところから、更ににその成長速度を上げることはどんどん困難になっていくからです。もちろん、このような加速がなくても企業は成長モードに入ることができますが、この種類のダイナミズムが現れた場合には、非常に希少な現象なので注目に値します。

下の図は、過去7四半期におけるテスラの納車台数の増加率を示しています。19年12月の納車台数の増加率は23%でしたが、直近の四半期では122%に達しています。もちろんコロナ・パンデミックによるロックダウンのため、20年6月と21年6月の四半期の結果は、その影響を考慮する必要があることは付け加えておきます。

この現象を平たく言えば、「何か大きなことが起こっている」のです。それは、EVに対する消費者の準備が整っていることと、テスラの価値提案が上手に組み合わさった結果だと考えています。

2021年、ウォール街の販売予測を上回るペース

今年の最初の6ヶ月間で、テスラは38万6千台の車両を納入しました。業界では、2021年通年の販売台数を85万3,000台と予想しており、同社はその45%を達成していることになります。通常、テスラは下半期に55%~59%の車両を納入するため、今年は85万~90万台を納入するペースになると考えられます。

6月の納車状況の振り返り

この四半期には、追い風よりも逆風の方が多かったことを考えると、122%の成長は非常に衝撃的です。ただ、追い風となったのは、2020年6月期のほとんどの期間、パンデミックのためにフリーモント工場が停止していたため、比較対象が少し有利に影響したことです。

対照的に、テスラは以下の2つの状況が待ち受けています。

  • すべての自動車メーカーが、生産と在庫の足を引っ張るチップ不足に直面している
  • モデルSおよびモデルXの販売台数は、2四半期連続で約2,000台となりましたが、これは現在進行中のモデルチェンジによる影響で、通常SとXの販売台数は四半期ごとに1万5,000台程度なので、9月の四半期にはSとXの販売台数が回復すると予想

他の自動車メーカーとの比較

テスラの122%という納入台数の伸びと比較すると、GMの6月の納入台数の伸びは40%、トヨタは70%でした。これは、テスラが過去1年間に自動車業界全体に対して維持してきた約50%の納入台数の伸びの差と一致します。

この比較には、テスラのグローバルな台数と他の自動車メーカーの米国での販売台数を比較しているということに注意する必要があります。この矛盾が比較を難しくしていますが、それでもこの傾向は概ね全体的な傾向を表すものだと思われます。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

モデルSの火事の原因にもよると思いますが、普通に考えると90万台に到達しそうですね。そうなると、世界販売でスバルに近づく規模になります。テスラだけでなく、EVの販売台数が増えれば増えるほど、内燃機関車(ICE)の需要が食われるので、今後の生き残りはスピードが勝負の分かれ目なのでは?と思います。

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