テスラは話題性もあって色々不具合や故障の情報がSMSなどを通じてたくさん流れてきますが、納車時点で日本国内において最も不満が多いと思われるのが、オプションで設置されるETC受信機の位置ではないでしょうか。ありえないことに、何もなく非常にスッキリしたダッシュボードの右隅に設置されているからです。今回はこのETC受信機をバックミラー横に移設する方法を少し詳しめに写真中心に解説したいとおもいます。
オプションのETC
納車時の様子をご紹介したエントリーでもご紹介しましたが、テスラに頼むと以下のパナソニックCY-ET2605GDというETCが設置されます。オプションで3万円(税別)であったかと思います。
この写真を見ておわかりのように、ETC受信機の方は、そもそも水平部分に取り付けるのが標準の仕様の製品のようです。おそらくこの受信部分にGPS機能が付加されているため少しでもGPSの受信感度を確保しようと、こういう形になっているのでは?と考えられます。
また、この製品はETC2.0に対応していますので、高速道路などの交通情報を自動で受信して話します。テスラモデル3にはFMラジオはありますがAMラジオは付いていませんので、交通情報を聞きたいときには必要なものになります。
標準の設置位置
非常に評判が悪いのですが、ありえないことに標準でダッシュボードの左端に設置されて納車されます。あらかじめ知っていたら、テスラに言ってなんとかして貰いましたが、納車時点で既にこの位置になっていました。
このETC製品仕様上の標準設置位置のようなのですが、スッキリした内装が台無しなので今回の移設の運びとなりました。全体の作業時間は(写真の撮影も含めて)30分もかかっていませんので、簡単に作業可能です。
移設に必要なもの
DIYで移設するのに必要というか、私が使ったものは以下の3つです。この中で絶対に必要なのは両面テープくらいで、あとはなくてもなんとかなりますが、大した出費でもないですし、今後も他のDIYで使うことも考えて購入しました。
エーモン 内張りはがし
これは、自動車の内装をいじるさいに必須のアイテムで、内張りを剥がしたり固定されているパーツを外したりするのに便利な道具です。
実際には、今回の作業ではこの道具がなくても「手」だけで十分対応可能ですが、安価なため今後のために購入しました。使ってみると、非常に作業は捗ったように思います。
3M スコッチ 超強力両面テープ 自動車内装用
この製品でなくても(というかこの製品より他のものの方が良いと思いますが)両面テープは必須です。
後でも写真が出てきますが、この選択は2つの点でミスっていまして、「色」と「幅」です。
色はこれよりも「黒」の方をおすすめしますし、「幅」はもっと幅広をおすすめします。
結束バンド
これも必須のアイテムではないですが、あとで解説するように、Aピラー内に配線を通すのですが、このAピラー内にはエアバッグも仕込まれていますので、何かの不具合でエアバッグに配線が干渉しないよう一応配線固定用に使いました。
移設の手順
移設を実施する前には、必ず手を洗って綺麗にしておきましょう。特に樹脂部分は大丈夫ですがAピラー部分の内装材にはクロスが張ってありますので、手の汚れが付いてしまいかねませんので。
四角い樹脂パネルを外す
まず、左前ドアを開けたところにある樹脂パネルを外します。次にAピラーの内装パネルを外していくことになります。
グローブボックスは開けておくほうが作業がしやすいですし、左側の三角形の樹脂パネルを外して、最終的には配線の仕舞いをしますので、写真のような状態で作業をします。
このときに作業で注意すべきことは以下の2つの点です。
- 四角い樹脂は上部から外す
- 左側の「ゴム」に注意
Aピラーのパネルを外す
おそらくこの作業の中で、最も難しいのがこの工程です。パネル脱落防止のハーネスの外し方や、Aピラーパネルの外し方に、それぞれ「コツ」必要になります。
脱落防止ハーネスの外し方は、90°回して第一段階を引き抜き、次に90°戻して第二段階を引く抜く、という感じで外れます。Aピラーパネルの爪部分は、角度を考慮しながら「右上に引き抜く」感じで外れます。
ETC受信機を移設し配線
Aピラーカバーの内部にはエアバッグも仕込まれていますので、ETCの配線がエアバッグに干渉しないように、既存の配線類に結束バンドで固定しておきます。
また、写真の3つの穴にパネルの突起部が入り込むと正しいパネルの位置となります。
取り付けは、取り外しより簡単です。
パネルを装着
脱落防止用のハーネスを再び取り付けるのは少し苦労するかもしれませんが、写真の通り回しながら押し込んでいくと入ります。また、パネルは穴を合わせて位置が決まったら、端のゴムを挟んでいないか確認の上、およそその穴のある部分を叩いて押し込むと簡単に固定されます。
最終工程
最後に、ETC受信機の配線はまだ余長が残っていると思いますので、結束バンドで束ねて、隙間に押し込んでおきます。
このパネルの脱着作業全般に言えるのですが、フレームとの取合い部分にあるゴムを挟み込まないように十分注意しながらする必要があります。
はまらないなどある場合には、このゴムを挟んでいることが多いので気を付けましょう!
完成‥‥‥?
作業時間はそんなにかからなかったので、内装側から「ようやくこれでスッキリ」の写真を撮って満足していました。ところが、次の日に気づいたのが最後の写真です。たぶんこう作業に慣れている方からすれば当たり前の事なのだと思いますが、ETCが受信機の固定方法が丸見えで、非常に見苦しい状態になっていることに気づきました‥‥‥。
ということで、このような幅広で色が黒の両面テープのサイズを合わせて切って使うことをおすすめします。
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