テスラがイーロン・マスク氏の否定発言にもかかわらず、「モデル2」とも呼ばれる2万5千ドルの廉価版テスラを後回しにしたようです。
プロジェクト・コードネームは「NV9」
テスラは、より安価な電気自動車を可能にすると期待される「次世代車両プラットフォーム」に取り組んできました。テスラは以前、このプラットフォームに搭載される予定の2つの車について以下のように言及ています。
・廉価版テスラ:モデル3よりも安価で小型のモデル(「2万5千ドルのテスラ」または「モデル2」と呼ばれることも)
・ロボタクシー:自動運転を実現するゼロから設計された新しいEV
数週間前、ロイター通信は「テスラが長年約束していた安価な車をキャンセルした」と報道しました。ただ、この直後にイーロン・マスクCEOはこの報道を以下のように否定しています。
「ロイターは嘘をついている(また)」
すべてのリソースを自動運転へ
いつものように、この話には続きがあります。マスク氏がこの報道を全面否定したのは、ロイター通信がこの車のプロジェクトは「スクラップ」され「キャンセル」されたとしているからだと考えられます。この問題に詳しい情報筋によると、社内でコードネーム「NV9」と呼ばれていたプログラムが確かに延期されたことを認めています。
マスク氏は「中止」と主張することを問題視するかもしれませんが、テスラはすべてのリソースを自動運転の取り組みに投入しているため、このプロジェクトは現在事実上スクラップになっていると考えられます。
この件に詳しい情報筋によると、マスク氏は2023年12月、テキサス州オースティンにいるテスラのチームに対し、より安価な新型次世代モデルのためにギガファクトリー・テキサスを拡張するNV9が2024年の優先事項であると伝えていました。
しかし、このプロジェクトは最近のうちに完全に資金が枯渇し、今日発表されたレイオフの一環として、このプロジェクトに関わった多くの人々が解雇されたのです。その代わりにマスク氏は、テスラがギガファクトリー・テキサスの南側拡張工事に集中することを望んでいると述べました。テキサスには、ロボタクシー・プロジェクトのための巨大なデータセンターが入る予定です。プロジェクトに詳しい関係者によると、このプロジェクトはすでに予定より相当遅れており、マスク氏が推し進めてきた8月末までに完成させることができるかどうか、かなり疑わしい状況だということです。
マスク氏は、安価なモデルがキャンセルされたという報道を否定した直後、テスラが8月8日にロボタクシーを明らかにすると発表しました。
真実の探求者であるイーロン・マスク氏は、逆に真実を引き延ばしたり、誤解を招くようなことを平気でします。今回はその良い例です。スクラップ、キャンセル、延期、後回しという言葉について一日中議論することはできますが、その最初の報道には、虚偽よりも真実の方が多かったのは確かでしょう。
事実上、テスラはこのNV9プロジェクトにもう取り組んでおらず、代わりにロボタクシーに集中しています。これが真実であり、イーロンのロイターの報道に対する反応は、断片的なものなのです。メディアはすべてを正しく伝えることは不可能なので、何が間違っているかに焦点を当て、何が正しいかを隠そうとする傾向があるのです。
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