世界最大のバッテリーメーカー中国CATL、なんと5年間劣化ゼロの「天恒」蓄電システムを発表

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Credit:CATL
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CATLのエネルギー貯蔵バッテリー事業の2023年の売上高は599億人民元(約1兆2700億円)で、売上全体の14.94%を占めています。

5年間劣化ゼロ

中国のバッテリー最大手、コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー(CATL、SHE:300750)は、エネルギー貯蔵市場をさらに開拓するため、新しいエネルギー貯蔵システム「天恒」を発表しました。

Credit:CATL

同社は4月9日のイベントで天恒を発表し、5年間劣化のない世界初の量産可能なエネルギー貯蔵システムであると述べました。

天恒は、CATLのエネルギー貯蔵専用Lシリーズ長寿命リン酸鉄リチウムセルを搭載した、スタンダードな20フィートコンテナ型エネルギー貯蔵システムです。

この蓄電システムのエネルギー密度は430Wh/Lで、総容量は6.25MWhとなっています。

サイクル寿命は1万5千回

天恒のサイクル寿命は15,000回以上で、これは現在の主流レベルの1.7倍に相当し、20年の寿命のうち最初の5年間は劣化しないとCATLは述べています。

Credit:CATL

再生可能エネルギー発電の増加に伴い、エネルギー貯蔵システムの需要は急速に高まっています。

2023年末までに、中国の風力発電と太陽光発電のシェアは15.3%に達し、一部の地域では20%を超えると、CATLの発表イベントで中国電力研究院のチーフ・テクノロジー・エキスパートであるホイ・ドン氏は述べました。

しかし、中国における電力エネルギー貯蔵システムの実際の稼動寿命は、期待寿命10年に対し平均3年未満、エネルギー貯蔵システムの実際の稼動寿命は、期待寿命15年に対し平均8年未満である、とホイ氏が述べています。

再生可能エネルギー分野が成長するにつれて、エネルギー貯蔵に対する需要は増加し続け、エネルギー貯蔵システムの調整能力に対する要求も高くなると、ホイ氏は指摘しています。CATLは劣化ゼロの長寿命バッテリー技術に長年携わっており、天恒システムでエネルギー密度と安全性のバランスを実現しています。

CATLの売上は現在、主にパワーバッテリーが占めており、エネルギー貯蔵事業は急成長しています。

CATLが3月15日に発表した2023年通年の業績報告によると、売上高は前年比22%増の4,009億2,000万人民元(約8.5兆円)に達しています。

このうちパワーバッテリー事業の2023年の売上高は、前年比20.57%増の2,852億5,000万人民元で、全体の71.15%に貢献しています。

蓄電池事業の売上高は前年比33.17%増の599億人民元で、寄与率は14.94%となっています。

CATLのロビン・ツェン会長は昨年、2030年までにエネルギー貯蔵事業の売上が自動車用バッテリー事業に匹敵する規模になると予測しています。

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