前年比成長率は15%に鈍化
今年1月の米国新車登録台数は前年同月比4.7%増の110万台でした。そのうち電気自動車(EV)の登録台数は一般市場をわずかに上回りましたが、成長率は2023年に比べて大幅に鈍化しています。
S&Pグローバル・モビリティ社のデータ(オートモーティブ・ニュース経由)によると、バッテリー電気自動車の新規登録台数は89,042台(前年比15%増加)。伸びはプラスですが、2022年と2023年の平均は50%を超えていた状況です。
1月のEVの新規登録台数は自動車市場の7.8%を占めたのですが、前年同月の市場シェアは7.1%で、ここ数カ月、EVの市場シェアは通常7~8%で、時には8%を超えることもありました。
記事によると、テスラの新規登録台数は48,757台で、前年比15%増です。これは全EV登録台数の約54.8%を占め、そのうち登録台数の3分の2はモデルY(32,248台)で、これだけで全電動車セグメントの36%を占めています。また、テスラ以外のEV登録台数は40,285台で、概ね同様の割合で増加しています。
S&Pグローバル・モビリティ社のデータによると、フォードはEV登録台数5,429台で2位でしたが、これは前年比17%減という結果です。シボレーはブランド別で3位を維持しましたが、シボレー・ボルトEV/ボルトEUVコンビ(生産終了)がなかったこともあり、前年比42%減と大幅な落ち込みとなりました。
最も興味深いのは、ヒョンデ(4,144台、79%増)とリヴィアン(3,818台、46%増)の好調なポジションです。起亜も急成長しており、ヒョンデ・モーター・グループ(ヒョンデ/起亜/ジェネシス)は、テスラ(合計8,262台)に次いで、EVセグメントで第2位の自動車グループを維持することができました。
2024年1月のブランド別BEV登録台数(前年同月比)
- テスラ:48,757台(15%増)、シェア54.8%
- フォード:5,429台(17%減)、シェア6.1%
- シボレー:4,353台(42%減)
- ヒョンデ 4,144台(79%増)
- リヴィアン:3,818台(46%増)
- 起亜:3,717台(倍増以上)
- BMW:3,564台
- メルセデス・ベンツ:3,341台
- キャデラック:2,145
- フォルクスワーゲン:1,836(47%減)
- アウディ:1,620台
- 日産:1,393台
- フィスカー:640台
- トヨタ 631台
- レクサス:527台
- スバル:520台
- ボルボ 431台
- ポルシェ:406台
- ジェネシス:401台
- ポールスター:364台
- ルーシッド: 357台
- ミニ:280台
- ヴィンファスト:117台
- ジャガー:100台
- ロールス・ロイス:51台
- フィアット:29台
- GMクルーズ:23台
- マツダ:22台
- GMC:16台
- ブライトドロップ:9台
- ラム:1台
2024年1月のモデル別BEV登録台数(前年同月比)
モデル別では、テスラ・モデルYが米国で最も人気のある全電動車であることに変わりはなく、2位はテスラ・モデル3です。生産終了となったシボレー・ボルトEV/ボルトEUVのコンビが3位につけているのはちょっとした驚きで、もうひとつはテスラ・モデルXがフォードF-150ライトニングやいくつかのクロスオーバー/SUVモデルを抑えていることです。
- テスラ モデルY – 32,248台(35%増)
- テスラ モデル3 – 11,739台(23%減)
- シボレー・ボルトEV/ボルトEUV:4,119台(45%減)
- テスラ モデルX:3,267台(32%増)
- フォード F-150 ライトニング:2,956台(4.5%増)
- ヒョンデIONIQ 5:2,436台(47%増)
- キャデラック・リリーク:2,145台
- フォード・マスタング・マッハE:1,977台(38%減)
- フォルクスワーゲンID.4:1,836台(47%減)
- テスラ モデルS:1,431台(68%増)
- 起亜EV9:1,361台(32%増)
- 起亜EV6:1,338台(32%増)
- メルセデス・ベンツSUV「EQE」:1,091台
- ヒョンデIONIQ 6:1,063台
- 起亜ニーロEV:1,018台(36%増)
- リヴィアンR1T:762台(44%減)
- シボレー・ブレイザーEVとシボレー・シルバラードEV(合算): 234
- テスラ サイバートラック:72台
※データが入手可能なモデルおよびブランドのみ
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