約束された航続距離1000kmの全固体バッテリー搭載のEVは数年後に登場するかもしれませんが、それを購入できるのはわずかな人数になりそうです。
期待倒れ
トヨタは「自称電気革命」の真っ只中にあり、2026年までに次世代のバッテリー駆動車を発売するために資金と人員を投入しています。これらのバッテリーには従来型の液体ベースのリチウムイオンバッテリーが搭載され、フル充電での航続距離は800kmを超えるとされています。
しかし、日本の自動車メーカーが2027年から全固体バッテリーで1000km以上の航続距離を実現すると約束したことで、電動化に対して足踏みしているトヨタを長年バッシングしてきた一部の評論家たちは、反撃にあっていました。しかし今となっては、1回の充電で1000kmも走れる電気自動車は、これまでの約束が反故にされてきたことや、この全固体バッテリーの開発状況を考えると、ごく限られた台数でしか実現できないようです。
この全固体バッテリーはいわば「水素燃料電池革命」が復活したようなもので、今回は水素がないだけです。つまり水素燃料電池自動車のミライと同じく、全固体バッテリーを搭載した最初のトヨタのEVは、数千台になるでしょう。もちろん数十万でも数百万でもありません。
2030年以降の「本格的な」大量生産
実はこのニュースは、オートモーティブ・ニュースを通じてトヨタ自身からもたらされたもので、石油化学会社の出光との提携により、2027年から2028年の間にわずか数千台分のバッテリーセルが生産されるとのことのようです。
先月両社が提携を発表した際、主な目的の一つは2030年の「本格的な」大量生産に向けた基礎固めだと述べていましたが、トヨタが言うように、出光は次の10年の初めに数千トンの硫化物固体電解質を生産することができ、これは1万台分以上になるでしょう。
bZ4Xのメーカーが2030年までに350万台以上のバッテリー電気自動車(レクサスも含む)を販売したいと考えている世界規模では、全固体バッテリー搭載車1万台は大海の一滴のように思えます。
(トヨタが約束を守ってくれることを祈りつつ)これらを考え合わせると、トヨタグループが販売するEVの大半は、より従来型の液体ベースのリチウムイオンバッテリーを搭載しているということになります。
トヨタのバッテリー開発ロードマップによると、2026年以降、航続距離は800kmを超え、2027年から2028年に現れる予定の高性能バイポーラ・モデルでは1000kmを超える見込みとなっています。トヨタによると、より手頃な価格のリン酸鉄リチウム(LFP)バージョンは2026~2027年頃に登場し、フル充電で600km以上の走行が可能になるとのことです。
1200kmを超える全固体バッテリーについては、2028年以降に登場することになっていますが、正確な導入時期は不明です。
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