正面衝突でも大丈夫、メルセデス・ベンツがEVの安全性を証明するため2台のEVの衝突テストを公開

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Credit:Mercedes
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メルセデス・ベンツは、自動車メーカーとして初めて、2台のEVを正面衝突させる実車衝突試験を実施し公開しました。メルセデスは実際のシナリオをシミュレートし、時速34マイル(時速56キロ)以上のスピードでEQAモデルをEQS SUVに衝突させ、その様子をYoutubeに公開しています。

世界初の衝突テスト

メルセデスは、新しいキャンペーンで10月13日金曜日に「2台の電気自動車による世界初の衝突テスト」を実施しその様子を公開しました。

米国運輸保安庁(NHTSA)と同様、ユーロNCAPは安全性を判断するためにいくつかの衝突テストを実施します。この衝突テストには、乗員が負傷する可能性を評価するための前面衝突と側面衝突が含まれます。

他の車両との衝突を再現するため、ユーロNCAPの前面衝突テストでは、アルミニウム製のバリアを備えた3,000ポンド(1,400kg)以上のトロリーを使用します。一方、自動車とトロリーはオーバーラップして衝突し、その速度は時速31マイル(時速50キロ)です。

メルセデスは、EVの安全性を証明するため、クラッシュテストを次のレベルに引き上げました。今回の衝突テストではSUVのEQAとEQSを50%のオーバーラップで衝突させたのです。

電気自動車の走行速度は時速34マイル(時速56キロ)以上で、重量はEQAが約4,400ポンド(約6,000キロ)、EQS SUVが約6,000ポンド(約3,000キロ)と、かなり重くなっていました。

安全性テストで2台のEVを正面衝突

車両の損傷は一見心配になるかもしれませんが、メルセデスはスーパースローモーションを使って衝突の様子をリアルタイムで捉えました。以下ご覧の通り、それぞれの電気自動車のキャビンは無傷で、両方のドアを開けることができました。

このような事態が発生した場合、救急隊員がいなくても乗客が車から降りることは可能です。

衝突後の火災の可能性を避けるため、メルセデスの両EVの高電圧システムは自動的にオフになりました。

メルセデスは、平均速度で走行中の実際のシナリオを再現するために衝突テストを設定しました。車両には2人の成人ダミー人形を乗せ、最大150のポイントを分析しました。メルセデスによると、結果は「重傷から致命傷のリスクは低い」ことを示唆しています。メルセデス・ベンツAGの車両安全責任者であるポール・ディック教授は、この結果を受けて次のように述べています。

「4人の女性ダミーと男性ダミーは、この非常に激しい衝突で生体力学的な限界に適合しました。これは、電気自動車の安全性における我々の専門知識を証明するものです。」

メルセデス・ベンツは新たな安全技術により、2050年までに車両の事故ゼロを目指しています。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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