世界中でインフレ・利上げの中、テスラはこの1年で約5分の1も値下げ

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Credit:Tesla
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ケリー・ブルーブックの新しいデータによると、テスラは米国において1年間でその価格をおよそ5分の1引き下げ、電気自動車市場全体の取引価格は約18%も安価になりました。

テスラの平均取引価格は19.9%下落

ケリー・ブルーブックは、平均取引価格と前月および前年同月との比較をデータで追跡しています。

米国におけるテスラの7月の平均取引価格は54,660ドルで、6月(55,105ドル)から0.8%安価になりましたが、2022年7月からの改善幅に比べれば大したことはありません。

今月のデータによると、2022年7月にテスラが平均価格68,215ドルで販売されていたことからわかるように、この1年で取引価格が19.9%減少したことは、主要な自動車会社全体で最も劇的な変化といえるでしょう。

2番目に価格が下落したのはホンダで、2022年7月から2023年7月にかけて平均取引価格が2.6%下落しました。電気自動車全体の平均取引価格も、内燃機関車を含めた業界平均の0.7%をわずかに下回る0.4%で、この価格は月ごとに下がり続けています。

自走車販売価格の推移
Credit: Kelley Blue Book

EV業界の値下げを牽引するテスラ

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Credit:Tesla

電気自動車全体の平均取引価格も、業界平均の0.7%をわずかに下回る0.4%と、前月比で下落を続けています。しかし、テスラが牽引する形で過去1年間でEV価格は17.9%下落し、65,108ドルから53,682ドルに大幅に安価になっています。

ケリー・ブルーブックは、このデータのプレスリリースで次のように述べています。

「EVの価格は下落を続けており、市場のリーダーであるテスラが再びそれを牽引しています。7月の平均EV価格は5万3,469ドルで、6月の5万3,682ドルから下落。7月のEVのインセンティブはATP(平均取引価格)の6.7%、3,755ドル。EVのATPは、わずか1年ちょっと前の2022年6月の66,000ドル以上という最近のピークから19%以上減少しています。」

テスラは2023年初から大規模な値下げを行い、テスラに対する競争力を維持するために赤字覚悟の値下げを行ったフォードのような業界のライバルにプレッシャーをかけることに成功しました。コックス・オートモーティブのリサーチ・マネージャー、レベッカ・リゼウスキー氏は、以下のように分析しています。

「EVの平均取引価格の前年比大幅減少は、テスラが人気モデルの価格を引き下げたことに起因しています。テスラの価格は1年前と比べて20%近く下がり、フォードF-150ライトニングなど他のEVモデルもテスラに追随しています。自動車メーカー各社は、電気自動車で損失を出していると報告する一方で、EVの成長戦略を積極的に追求し続けています。」
この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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