米国自動車技術者協会SAE、テスラ開発のNACS充電コネクタを半年以内に標準化へ

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米国自動車技術者協会SAEがNACSコネクタの新規格への適用を迅速なスケジュールで策定しました。

「標準」ではない

米国自動車技術者協会(以下SAE)は6月27日、テスラが開発した北米充電規格(NACS)充電コネクタを半年以内に標準化すると発表しました。

この重要な決定は、フォード、ゼネラルモーターズ、リヴィアン、そして直近ではボルボが発表した、北米におけるSAE J1772コンボ(CCS1:コンバインド・チャージング・システム)充電規格からNACSへの切り替えに続くものです。SAEは以下の概要でプレスリリース発表しました。

「約20万人のエンジニア、技術専門家、ボランティアが参加する世界的な技術者団体である米国自動車技術者協会は、SAE J1772 Combined Charging System (CCS)コネクタに代わる(テスラの)NACSコネクタの導入支援に取り組みます。」

SAEは、CharIN協会と同様に、NACSは「標準」ではないことを報告し、さらに、それが業界のコンセンサスによって達成されたものではないことを指摘していますが、実際には結局のところ、市場を支配することになるので結果として標準になるようです。

「テスラはNACSコネクタを「標準」(NACSのSはStandardのS)と称したものの、それはまだ業界のコンセンサスを得たものではありません。」

米国自動車技術者協会もCharIN協会も、NACSの新規格化に協力し、SAEの新しいNACS充電コネクタ規格は「迅速なスケジュールで開発される」予定とのことです。これは、複数の自動車メーカーが2025年に新型電気自動車でNACS充電インレット(充電口)を使用し始めると発表したためです。

米国自動車技術者協会とEV業界全体は今、できるだけ早く標準化プロセスを完了させるために集まらなければなりません。そうすれば、どの企業も(CCS1のように)文書にアクセスし、NACSを(1つの企業/競合他社(この場合はテスラ)に依存せずに)使用、製造、または展開できるようになります。

北米は統一規格NACSへ

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テスラの家庭用充電器ウォールコネクターとNACS
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最大1,000Vの電圧への対応やV2G(ビークル・ツー・グリッド:EVから系統電力網へ)のアプリケーションに関する疑問などに関してすべての疑念を晴らし、すべての詳細を説明しなければなりません。NACS規格を持つことは、メーカーやサプライヤーに確実性、選択肢の拡大、信頼性、利便性を提供することになります。

「これにより、どのサプライヤーやメーカーも、北米全域の電気自動車(EV)や充電ステーションでNACSコネクタを使用、製造、展開できるようになります。標準化プロセスは、NACSを維持し、性能と相互運用性の基準を満たす能力を検証するためのコンセンサスに基づくアプローチを確立するための次のステップです。」

NACSの標準化は、充電インフラのサイバーセキュリティや充電インフラの信頼性と並んで、優先事項のひとつとなることは述べておきます。

「SAEの新しいNACSコネクタ規格は、迅速な時間枠で開発され、北米のEV充電インフラを強化するためのいくつかの重要な取り組みの1つです。これには、サイバーセキュアな充電のためのSAEの公開鍵基盤(PKI)も含まれます。SAEは、米国国立研究所との緊密な協力の下、全米ChargeXコンソーシアムの信頼性設計にも貢献しています。」

今回の動きで北米のすべての電気自動車(乗用車、SUV、ピックアップ)の充電シナリオ(単相交流と直流)に対応する単一規格へ集約によりハッピーエンドになりそうです。輸送トラックなど大型車には、そのニーズに適したヘビーデューティーなものが提供されるでしょうが、それはまた別の話です。

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