テスラ(TSLA)の株主は、ツイッター買収後の最近の論争やいろいろな問題行動にもかかわらず、取締役の再選投票においてイーロン・マスク氏への圧倒的な支持を表明しています。
テスラ株を売ってツイッターを救う
テスラの株主の多くは、ツイッターを買収して以来、マスク氏に様々な不満を抱いてきました。その理由は多種多様です。
ツイッターで発言した政治的、思想的なものが人々を怒らせたというのは一旦置いておいて、より具体的でかつインパクトが非常に大きいのは、彼が数百億円分のテスラの株を売ってソーシャルメディアプラットフォーム(ツイッター)を買収し、株価の大幅下落に「貢献」したことです。
また、テスラで雇われている優秀なエンジニアに対して、ツイッターで仕事をさせるように仕向け、マスク氏はテスラに費やす時間を減らしていると思われていたことも非常にありました。
テスラの投資家の中には、取締役会に彼のこうした行動を抑えるよう求める声もあり、「これ以上CEOをやらないでほしい」とまで言う人までいました。
マスクCEOを解任できるのは取締役会だけですが、誰が取締役になるかは最終的に株主が投票します。今回の年次株主総会ではマスク氏の取締役としての地位が再選挙の対象となっていたため、テスラ株主はマスク氏に懸念を表明する機会を得ていました。
イーロン・マスク氏への圧倒的な支持
私たちは、イーロン・マスク氏が株主総会で再選されたことをすでに知っていましたが、実際の投票が何票差かは知りませんでした。
5月22日、テスラは正式な投票結果を発表しましたが、その結果は圧倒的にマスク氏を支持するものでした。
賛成 | 反対 | |
イーロン・マスク | 1,804,966,970 | 86,064,052 |
ロビン・デンホルム | 1,399,563,540 | 482,406,961 |
JB ストローベル | 1,629,080,812 | 261,498,153 |
マスク氏の取締役再任に反対票を投じたのは全体のわずか5%弱となる8600万票だけという圧倒的な結果でした。投票された3人の取締役のうち、最も強い支持を得たという結果です。
取締役会議長のデンホルム氏は、今回の投票で最も多い反対票が投じられ、およそ5億票近い反対を投じられました。そして当然のことながら、かつてテスラCTOを勤め、現在はバッテリーリサイクル会社「レッドウッドマテリアルズ」を率いるJBストローベル氏は初めて取締役に選出され、強い支持を得ています。

確かにマスク氏に不満を持っている株主もいますが、それでも大半の株主はマスク氏にできるだけ会社に関わってもらいたいと思っていることは確かだと考えられます。
いずれ彼がCEOを退任し、例えばもっと安定した人物に変わって、ビジョナリーとしての役割を担ってもらうという考え方に反対しない人も多いとも思われます。
しかし、今のところ、彼はテスラ全体にとって、マイナスよりもプラスの方が多いというのが株主のメジャーな意見なのでしょう。
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