ブリヂストン、テスラやマスタング・マッハEに最適化したEV専用タイヤ「トゥランザ」を初披露

Bridgestone-EV-tire-Hero TESLA News
Credit:Bridgestone
スポンサーリンク

ベテランタイヤメーカーであるブリヂストンは、5月19日、米国南カリフォルニアの観衆を前に、同社初のEV専用タイヤを発表しました。

始まりはソーラーEV用

今回発表されたトゥランザEVは、電気自動車の強いトルクにオールシーズン対応できるように設計されたグランドツーリングタイヤです。また、ブリヂストンの複数の新技術がトゥランザタイヤに搭載されており、まずはテスラやフォードのEVドライバーをターゲットに発売される予定です。

ブリヂストンの歴史は1930年代初頭の日本に遡るので、同社のタイヤに関する歴史は非常に長いものです。しかしながら、EVとなると少し違うのでしょう。これまでの取材で、ブリヂストンがパートナーシップを通じてEV革命を支えていることが分かってきました。

まず、ブリヂストンのEMIA(欧州、ロシア、中東、インド、アフリカ)部門が、今は亡きソーラーEV「ライトイヤー・ワン」のために専用タイヤを開発しました。2021年8月、ブリヂストンは自律走行型商用EVの開発会社であるアインライド社と提携し、米国の法人向けに唯一のタイヤサプライヤーとなることを発表しました。そしてアインライド社はブリジストンが保有するトラック車両の電動化を支援し、車両の過半数をEV化することを目指しています。

最近では、ブリヂストンがブリンク・チャージング社とも提携し、数十の小売店舗にレベル2のEV充電器を配備してきています。このように、ブリヂストンは長年にわたってEVをサポートしてきましたが、大衆市場向けにEV専用タイヤを提供することはありませんでした。

プレミアムEV専用タイヤを初披露

5月19日、米国カリフォルニア州ロングビーチで開催されたエレクトリファイEXPOでデビューしたEVタイヤ「トゥランザ」は、ブリジストンのユニークな技術を搭載しています。まず、この新しい市販用タイヤは、ブリヂストンが北米で初めてENLITENテクノロジー(ブリヂストンが開発した環境性能と運動性能を両立するタイヤ技術)を採用したもので、再生可能な素材とリサイクル素材を50%使用して製造され、より長い摩耗寿命とオールシーズン性能を提供します。

Credit:Bridgestone

再生材料には、古タイヤのカーボンブラック、ビニール袋やペットボトルの合成ゴム、再生可能な大豆油、さらに稲刈りの際に廃棄される籾殻シリカなどが含まれます。

また、トレッドの耐摩耗性を高める次世代ポリマー「PeakLife(ピークライフ)」技術を採用し、タイヤの長寿命化を実現しています。ブリヂストンアメリカ社長のリカルド・チチ氏は、同社初のEV専用タイヤの可能性について、次のように語っています。

「電気自動車の普及が加速する中、乗り心地、オールシーズンでの走行性能、優れた摩耗寿命など、電気自動車の総合的な性能を引き出すためのタイヤを発売できることを大変うれしく思います。また、ENLITENを発表できることも嬉しく思います。ENLITENは、タイヤの技術や設計へのアプローチに大きな軸足を置き、卓越した動的性能と再生可能な材料やリサイクル材料の使用量の増加を両立させることを目的としています。」

トゥランザEVは、北米で設計・開発・製造されており、まずはこの北米市場に投入されることになります。ブリヂストンは、テスラモデル3、モデルS、モデルX、モデルY、フォードマスタングMach-Eに適合する5つのサイズを用意しています。一方で、グッドイヤーもEV専用タイヤをラインアップしています。

今後、ブリヂストンは13種類のタイヤサイズを追加し、それらは2024年初頭の発売を予定しています。トゥランザEVには5万マイルの限定保証が付き、「ウェットロード対応」ともなっています。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・編集して作成しています。

テスラ関連の最新記事を毎日AM7:00にアップしていますので、過去のニュースはこちらを参照ください。

 グーグルニュースでフォローする

※免責事項:この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。また、運営者はテスラ株式のホルダーです。

タイトルとURLをコピーしました