テスラ・モデルYは2023年欧州で爆売れ、世界一売れるクルマへ

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テスラ・モデルYが今年に入って欧州各国で相当売れています。昨年3月からギガファクトリー・ベルリンが稼働を開始し、モデルYのみを生産していることで、供給不安がなくなった事、これに加えて欧州も含む世界中でテスラが大幅な値下げ戦略に打って出たこと、更に欧州は中国以上にEVシフトが鮮明になってきていることなど複合的な要因が考えられます。今回は、英国、スウェーデン、ノルウェーの状況を見てみます。

英国では3月1位、2023年累計は4位

テスラ・モデルYが3月単月英国で最も売れた車となりました。米国テキサス州に本拠を置くこのEVメーカーは、英国でモデルYを過去最多台数納車したことになります。

英国自動車製造業者協会(SMMT)のデータによると、2023年3月の英国の自動車販売台数は、前年同月比18.2%増を反映して287,825台となりました。ガソリン車のシェアは依然として最も高い状況ですが、バッテリー電気自動車のシェアは引き続き伸びています。3月の英国自動車市場におけるBEVのシェアは16.2%に達しています。

3月は、テスラ・モデルYが同国市場で輝きました。先月は8,123台が登録され、パワートレインに関係なく、英国内のベストセラーカーリストのトップに輝いたのです。これはギガ・ベルリンの素晴らしい仕事によって実現した、記録的な結果でした。テスラ・モデルYに続き、2位は日産ジュークで7,532台が、3位は日産キャシュカイで、6,775台、4位はキア・スポーテージで販売台数は5,888台、そしてトップ5を締めくくるのは、5,680台のヒョンデ・ツーソンという結果でした。

テスラは、3月のモデルYの販売台数が好調だったため、2023年第1四半期の累計販売ランキングで同車の総合順位を押し上げました。四半期末時点で、モデルYは2023年累計で9,953台を販売し、英国で4番目に売れている車種となりました。日産キャシュカイが11,073台で占める1位から、モデルYはわずか1,120台差です。したがって、この1年間で、モデルYは販売台数を強化し、2023年に英国で最も売れる車のランキングで上位に入る可能性が十分にあります。

英国における2023年販売台数ランキング

スウェーデンでも最も売れたクルマに

テスラ・モデルYは、2023年第1四半期にスウェーデンで最も売れた車になりました。スウェーデンでは電気自動車を購入するためのインセンティブが撤廃されたにもかかわらず、ガソリン車の競合他社を凌駕し、先頭を走り続けています。

モビリティ・スウェーデンの統計によると、テスラ・モデルYは、化石燃料車と電気自動車の両方のカテゴリーで最も売れた車となりました。この米国テキサス州のメーカーの電気自動車は、ボルボXC40を抜いて、スウェーデンで最も売れているモデルになったのです。テスラは、2023年第1四半期に同国で最も多くの電気自動車を販売した自動車ブランドにもなりました。

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モデルYの成功は、電気自動車購入のための政府補助金が廃止されたにもかかわらずもたらされたものです。テスラが年初に価格を引き下た戦略が、消費者の関心の高まりに貢献したことは明らかでしょう。同時に、ギガ・ベルリンでの生産により、注文された車両の迅速な納品が可能になったことも販売台数増加に貢献しました。

2023年第1四半期に、スウェーデンでは3,610台のテスラモデルYが登録されました。EU-EVsによると、その数は3,783台に達したことを述べておきます。この違いはあるものの、最終的な結果には影響しませんでした。最も近いライバルであるボルボXC40は、すべてのタイプのパワートレインを含めて3,283台を販売しました。このうち、2,747台が電気自動車で、ボルボはXC60で3位にも入っています。4位はVW ID.4、次いでボルボS/v60となっています。

そのうちEV販売台数のトップリストは以下の通りです。

  1. テスラ モデルY:3,610台
  2. ボルボXC40:2,747台
  3. VW ID.4:1,892
  4. EV6:1,288台
  5. テスラ モデル3: 1,005

ノルウェーでは内燃機関の競合をほぼ排除

ノルウェーの新しいEV販売レポートによると、テスラを筆頭とするEVが、同国における内燃機関自動車の販売台数をほぼゼロにしたことが明らかになりました。

EVの普及が始まって以来、先頭を走ってきたのはノルウェーで、地球上のどの国よりも早くノルウェー国民は電気自動車の購入に踏み切りました。その傾向は今日まで続いており、ノルウェー政府からの新しい報告によると、ガスおよびディーゼルエンジン車の販売台数はほぼすべてなくなり、今年3月の自動車市場のわずか2.7%を占めるにすぎません。

ABCが最初に報じたように、ノルウェーでは3月にEVの販売台数が急増し、自動車市場全体の86.8%を占めるようになりました。この月に販売されたEVは16,811台で、前年同月比19.3%増という大幅な伸びを記録しています。

当然のことながら、ノルウェーにおける明確なマーケットリーダーはテスラであり、同国での販売台数は過去最高を記録しました。以前のレポートでも指摘したように、テスラは現在EV市場の約50%を占めており、ノルウェーでは実質的に自動車市場全体を占めていることになります。

この驚異的なEV販売台数の急増は、現在ノルウェーで走っているEVの台数にも反映されています。昨年末に発表されたレポートによると、多くの都市部では、3分の2もの車両が100%電気自動車であり、ハイブリッド車も多く走っているという状況です。

ノルウェーのEV化は欧州全域に影響を与えたようで、今年第1四半期には他の多くの国でも同様の成長が見られます。直近では、上記のように英国でテスラの販売台数が急増し、四半期末にはテスラの納車が相次ぎました。また、ドイツでも同様の結果が出ており、特にテスラモデルYが市場シェアを拡大し、他のEVの人気を引き離しています。

北米を含む世界の一部の地域では、同じ時期にEVに対する需要の波が起きていません。しかし、特に米国では、昨年末の積極的な税制優遇措置の導入を受けて販売台数が急増するなど、EVへの関心と普及が続いていることは、述べておくべきでしょう。

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