今回のデータから、米国におけるテスラに対する需要が顕著に改善したことがわかります。世界市場でのテスラの電気自動車の推定受注残は、10万台前後で安定しているようです。
テスラの統計と予測に関する貴重な情報源であるトロイ・テスライク氏によると、2023年2月15日時点の推定受注残台数は106,000台で、その一方で87,000台にわずかに減少した1月末の実績と比べると、2023年1月15日時点では107,000台であった1ヶ月前とほぼ同じという結果でした。
この数字は、添付のツイートにあるように、テスラ関連の統計情報(生産台数、各モデルの平均待ち時間)を注意深く追跡した結果の台数です。
この106,000台という数字は、テスラの製造能力の約30日分に相当するとのことです。
参考までに、過去の期間(カッコ内は製造能力の何日分に相当するか)の数字を紹介します。
- 2023年2月15日:106,000台(30日間)
- 2023年1月31日:87,000台(26日間)
- 2023年1月15日:107,000台(30日間)
- 2022年12月31日:74,000台(23日間)
- 2022年12月8日:163,000台(40日間)
- 2022年11月30日:190,000台(44日間)
- 2022年10月31日:285,000台
- 2022年9月30日:299,000台
- 2022年8月31日:385,000台
- 2022年3月~7月:47万台前後
- 2022年1月~2月:40万台前後
つまり、テスラは年初に世界中で大幅な値下げを行ったことで、テスラ需要のトレンドを逆転させることに成功し、以前よりも多くの注文を受けるようになったと考えられます。(現在の生産量と同程度の受注残がある)。
106,000台の電気自動車の推定受注残が世界平均であることは、述べておくべきでしょう。トロイ・テスライク氏は、以下のようにいくつかの市場別の数字を挙げています。(カッコ内は製造能力の何日分に相当するかの日数)
- 米国:56,951台 (38日間)
- カナダ:4,511台(50日間)
- 欧州:17,573台(22日間)
- 中国:13,610台(17日間)
- その他:13,645台(69日)
- 合計:約106,290台(30日間)
興味深いのは、米国では1ヶ月で推定受注残が18,000台以上増加したことです。モデル3およびモデルYの大規模な値下げ(一部数回の値上げ調整)と7,500ドルの連邦税額控除の適用により、需給バランスを取ることができただけでなく、同社が処理しきれないほどの注文が集まったということです。
一方で、欧州の状況は異なるようです。推定受注残は前回から比べると12,000台以上減少しました。また中国では、需給バランスは安定したままです。
上記のツイッターに詳細な表があります。
これは、2月15日時点の各モデルと地域の受注残の計算を示したものです。この計算は、各モデルの生産率と、テスラのウェブサイトに掲載されている新規注文時の納車待ち時間に基づいています。
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