テスラの2022年決算は、売上高とEPSが予想を上回り、自動車粗利率は予想に届かず

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テスラ(NASDAQ:TSLA)は、25日マーケット終了後に2022年第4四半期および2022年度の決算報告書(アップデートレター)を発表しました。

昨年はテスラにとって株価が大幅下落する厳しい1年でしたが、この米国の電気自動車メーカーが新たな高みにも到達した1年でもありました。テスラ全体で第4四半期には、439,000台を超える車両を生産し、405,000台を超える車両を納車しました。年間の納車台数は前年比40%増の131万台、生産台数は前年比47%増の137万台となりました。これらはいずれもテスラとしての過去最高の記録となりました。

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テスラの第4四半期と2022年度決算の概要は以下の通りです。

売上高

テスラの2022年第4四半期の総収入は243億1800万ドル(約3兆1500億円)で、前年同期比37%増、粗利益は57億7700万ドル(約7500億円)でしたた。これは、同社にとってこれまでで最高の四半期収益となります。これに対し、アナリストはテスラが2022年第4四半期に約236億ドルの売上高を計上すると予想していました。

収益性

テスラの第4四半期の営業利益は、前年同期比で改善し、39億ドル(約5000億円)となり、この結果、営業利益率は16%となりました。

一株当たり利益(EPS)

テスラは2022年第4四半期に1株当たり1.19ドルのnon-GAAP利益を計上しました。これに対し、アナリストはテスラが第4四半期に1株当たり1.13ドルの利益を計上すると予想していました。

自動車売上総利益率(粗利率)

自動車部門の売上総利益率は25.9%で、これは依然として既存自動車メーカーに比べて非常に高い水準ですが、26.4%とされていたアナリスト予想より若干低い結果になっています。

キャッシュ

テスラの第4四半期の現金、現金同等物、投資は、222億ドルに達しました。同社の2022年第4四半期および年度アップデートレターによると、これは主に14億ドルのフリーキャッシュフローによってもたらされ、4億9,700万ドルの債務返済によって相殺されました。

2022年度の業績

2022年度のテスラの自動車関連の総収入は714億6200万ドルで、このうち17億7600万ドルはCO2排出規制クレジットの分となっています。自動車用粗利は203億5400万ドル、自動車用粗利率は28.5%という驚異的な数字を記録しています。総売上高は804億6200万ドル、2022年の総粗利は208億5300万ドル。2022年のGAAPベースの総粗利率は25.6%です。

今後の見通し

テスラは2023年も高い目標を掲げており、この年は約180万台で長期的な年平均成長率50%を上回る水準を維持する見込みであると述べている。また、今後のフューチャープロダクトや長期的な生産能力拡大計画、その他の経費を賄えるだけの流動性があることを強調した。

テスラは、ハードウェア関連の利益に伴い、ソフトウェア関連の利益も加速する見込みであることもレポートした。同社は、量販店向け自動車メーカーの中で、依然として最も高い営業利益率を確保できると考えていることをレポートした。

今後のプロジェクトについては、テスラサイバートラックはギガファクトリーテキサスで今年中に生産を開始する予定であり、今年来る2023年3月1日のインベスターデイで共有される次世代車両プラットフォームの詳細もまだ決まっていないという。

テスラの第4四半期および2022年度のアップデートレターは、以下よりご覧いただけます。

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