テスラは、2022年上半期の米国における高級自動車販売市場において、2021年上半期と比較して8.6%のシェア増加を獲得しました。昨年、テスラは第1四半期に高級自動車市場の13％を占め、メルセデス・ベンツとBMWを抑えて首位に立つのに十分でした。オートモーティブ・ニュースのデータによると、この数字は現在、21.6％に拡大しています。
テスラの2022年上半期は、同社の中国ギガ上海工場を襲ったコロナ関連のロックダウンという厄介な問題を克服しました。テスラは、技術面でも、生産・配送量全体でも、米国におけるEVの明確なリーダーであり続けてきました。今年は、同社史上初めて全世界で100万台以上を生産する予定ですが、その約半分は、米国カリフォルニア州フリーモントとテキサス州オースティンの米国内の工場で生産される予定です。
テスラが高級車分野で成長を続けていることの最も印象的な点は、同社が各方面からの競合他社を退け続けていることでしょう。フォード、ゼネラルモーターズ、フォルクスワーゲンといった自動車メーカーが、魅力的なEVモデルをラインアップしているにもかかわらず、世界規模ではテスラに追いつくことができないのです。
しかし、それ以上に素晴らしいのは、自動車市場全体の中で、通常、購入者が特定のブランドや企業に好意を示すようなセクションに、テスラが照準を合わせたことです。BMWとメルセデス・ベンツは、長年にわたってオートモーティブ・ニュースの高級車ブランドランキングで首位争いを続けています。どちらもこの特に高級車部門における市場の定番の存在なのです。しかし、小さなEVのスタートアップから、米国で高級車部門の表彰台の頂点に立つ有力企業に成長したテスラの躍進は、より多くの高級車購入者が、テスラの持つもうひとつの重要な特徴である持続可能性も好み始めていることを示しています。
テスラの4つの車種は、それぞれに個性的な特徴を備えています。モデルSは、豪華なインテリアとハイテクHUDに世界トップクラスの走行性能を備え、モデルXはそれに加えて、荷室が大幅に広くなっています（そしてファルコンウィングドアを忘れてはならない）。一方、モデル3およびモデルYは、ミニマルなインテリアで、SおよびXと同じような性能を提供しますが、華やかさはそれほどではありません。この2車種はテスラの大衆車であり、第2四半期にテスラが販売した254,695台のうち238,533台を占めている状況です。
テスラは今後数年にわたり成長を続け、サイバートラックを始め今後市場に投入する予定の待望のモデルのいくつかをいつ提供できるかが期待されています。サイバートラックとロードスターはこの待望の2車種かもしれませんが、テスラが、リヴィアン、フォード、GMなどと争うピックアップと、リマックがナンバーワンとしての地位を確立したハイパーカーという、さらに2つの分野で十分な競争力を発揮するためにも欠かせない存在なのです。
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