テスラは、同社の電気自動車の納車台数において、再び記録的な四半期を発表する予定です。新しいブルームバーグ調査レポートによると、テスラは、過去数ヶ月間、テスラの車両注文を増加させる事になったガソリン価格の高騰の恩恵を受けることになるようです。
ブルームバーグのアナリスト調査によると、テスラは全世界でこの四半期に約30万9,158台の納車台数を記録し、昨年の1~3月期の18万4,800台から大幅に増加する見込みです。これは、テスラが2021年第4四半期に納車した30万8600台からも増加したもので、同社の歴史上、どの四半期においても最も大きな納車台数を記録しることになります。
テスラは第4四半期以降、ドイツのギガファクトリー・ベルリンで生産した車両の納品を最近開始したため、生産能力をわずかに増加させたに過ぎません。ギガファクトリー・テキサスは、米国テキサス州オースティン工場で製造されたモデルYの一部が道路上で目撃されたため、納車台数に若干貢献した可能性はありますが、それらが実際に顧客に納車されたかどうかは未確認です。
収益性と健全な財務シートが重要であることは間違いないですが、テスラの納車台数は、四半期が終了するときに最も精査される指標のひとつとなります。
テスラは電気自動車分野のリーダーとして揺るぎない評価を得ており、多くの企業が全電気自動車のラインナップに移行することに影響を与えています。同社の納車台数は、米国やその他の地域で電気自動車がどれだけ早く普及したかを判断する指標として注目されることが多い状況です。
もしデータが何らかの指標となり、テスラの指標がEVの普及を表すものとして認識されるなら、この世界的なトレンドは順調に進んでいることになります。COVID-19のパンデミックによる様々なシャットダウンがテスラの連勝を止めた2020年第1四半期以降、四半期ごとの納車台数を増やしているのです。
テスラはこれまで、世界各地への配送をわずか2つの工場に依存してきました。テスラの4モデルすべてを製造する米国カリフォルニア州北部のフリーモント工場と、モデル3とモデルYを製造する中国のギガファクトリー上海です。テスラが当初の予想より遅れたベルリン工場の認可を待っている間に、上海も欧州の顧客向けの輸出拠点となったのです。
新記録の四半期は、不確定要素の多いテスラにとって、もう一つの試練と見ることもできるでしょう。中国でのコロナ感染拡大により上海工場が封鎖されているため、この工場の停滞がテスラにとってさらに堅調な四半期を妨げていた可能性があります。
ギガ上海工場は、テスラの2021年の総車両販売台数の半分以上を納入し、米国フリーモント工場を上回っています。この操業停止が、テスラの2年ぶりの納車台数減少の原因である可能性があります。
クレディ・スイスのアナリスト、ダン・レビー氏はブルームバーグの報道で、「テスラの納車台数は通常、四半期末に偏重することから、最近の中国におけるコロナの再拡大は下振れの潜在リスクと見ている」と述べました。レヴィ氏は、テスラの納車台数は30万7000台になると予想し、四半期ベースで増加する可能性は低いとみているようです。
テスラは、具体的な日付は発表していませんが、早ければ今日にも納車台数を報告する可能性があります。テスラ株(NASDAQ: TSLA)は米国東部時間正午に0.20%未満の上昇となりました。
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上海のコロナの影響がどの程度かですね。
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