労働は経済の基本ですから、テスラのロボット「オプティマス」(訳注:かつて「テスラ・ボット」と称されていたヒト型ロボットのこと)は人間の労働力の代わりとして普遍的なものになる可能性があります。また、オプティマスは、出生率の大幅な低下による労働力不足を緩和してくれるでしょう。また、こうした人型ロボットは、その「ヒト」の特徴をアップロードして、その人の「続き」のような存在になることができるのです。
「世の中のほとんどの人は誤解をしていて、人が多すぎると思っていますが、これは真実ではありません。」
イーロン・マスク氏は、ドイツのジャーナリスト、マティアス・デプフナー氏とのインタビューで、こう述べています。
「出生率がものすごく下がっている。」とも語っています。
テスラが2021年に導入を予定する人型ロボット「オプティマス」を市場に投入することは、今後労働力不足に直面する世界の経済を救うことになるかもしれません。どんな経済も基本は労働力であり、働く人がいなければ崩壊してしまうのですから。
人型ロボットは増加傾向にある、とマスク氏は言っています。テスラのオプティマスは汎用アンドロイドで、作業用アンドロイドの一種です。
初期の仕事は、繰り返しの多い仕事、退屈な仕事、危険な仕事など、基本的に人がやりたがらないような仕事をませることになるでしょう。二足歩行ロボットを作るのは、環境に適合し、人間と同じことができるロボットを求めるなら、ほぼ同じサイズ、形状、能力であるべきだという事実に規定されている、とマスク氏は説明しています。
彼のおおよその予想では、2022年末にはオプティマスのプロトタイプが完成し、2023年末には量産が可能になるかもしれないということです。
「テスラ・ボット」(オプティマスの別称)に関する一般的な内容はすでに述べたとおりですが、ジャーナリストのデプフナー氏は、多くの人が心に抱いているであろう深い疑問を投げかけました。
「いつか人間の脳の能力をオプティマスにアップロードできるようになりますか?私たちの人格をロボットにアップロードすることになるのですから、それは別の永遠の命になるでしょう。」
マスク氏は、それが可能だと思うと語りました。
「そうですね、自分たちの個性をアップロードすることは可能です。しかし、もしあなたがもうその身体にいないなら、もちろんそれは大きな違いになります。でも、記憶やアイデンティティを守るという点では、可能だと思います。」
マスク氏は、すでに今、私たちの記憶は写真やビデオで携帯電話やコンピュータに保存されていると言っています。
「コンピューターやスマホは人間のコミュニケーションを拡大し、かつては魔法だと思われていたことを可能にしています。現在では、世界のどこにいても2人がビデオ通話で呼び合うことができるのです。すでにコンピューターによって人間の脳は大きく拡張されているのです。デジタルコンピューティングのシェアをバイオロジカルコンピューティングのシェアで割ると、面白い関係が見えてきます。そして、この比率が時間とともにどのように変化していくのでしょうか?」
この記事はこのサイトを引用・翻訳・抜粋・編集して作成しています。
労働力がヒト型ロボットにまで置き換えられるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそう。
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