テスラ、今年に入って2度目の値上げ実施-モデル3は519万円から!

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Credit:Tesla
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テスラは、今回の日本での値上げに先立って、先週米国、欧州、中国でもそれぞれ値上げを実施していました。ただ、この値上げの理由とされたのが、三元系リチウムイオンバッテリーの材料となるニッケル価格の高騰でした。

つまり、これらの地域では、ニッケルやコバルトフリーのリン酸鉄(LFP)型バッテリーを搭載したエントリーグレードのモデルについては、値上げされませんでした。

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一方で、2022年3月15日に実施された日本国内の今回の値上げは、モデル3のエントリーグレードでLFPバッテリー搭載のモデル3RWDも補助金適用前で494万円から519万円へと25万円も値上げが実施されました。

同時に、ミドルグレードであるモデル3ロングレンジAWDは579万円から609万円へと30万円の値上げ、そして昨年来これまで一切の値上げ(及び値下げ)を実施してこなかったハイグレードのモデル3パフォーマンスも717万3千円から約32万円値上げの749万円となりました。

  • モデル3RWD 494万円 → 519万円(+25万円)
  • モデル3ロングレンジAWD 579万円 → 609万円(+30万円)
  • モデル3パフォーマンス 717万3千円 → 749万円(+31万7千円)

今回の値上げの理由を明確には明らかにしていませんが、LFPタイプモデルの値上げも実施されていることから考えると、ニッケル価格の高騰に加えて最近のウクライナへのロシアの侵攻やそれに伴う各種原材料費の高騰、輸送コストの上昇、また円安の進行などが複合的に絡んでいるものだと思われます。

テスラは約1年前の2021年2月17日に日本国内のオンラインコンフィギュレーターを突如更新し、モデル3の価格を、エントリーグレードで82万円、ロングレンジで156万円もの大幅値下げを実施しました。これは、それまで製造を米国カリフォルニア州フリーモント工場で実施していたものを、中国に新たに建設したギガ上海工場へ製造工場を変えることで、輸送費も含むコストダウン(&高品質化)を実現したといわれています。

特にエントリーグレード(当時スタンダード・レンジ・プラスと称していた)のモデルは511万円から429万円に一気に値下げしましたが、今回の値上げによって多少クルマの仕様に変更(アップグレード)があるとはいえ、1年余りで値下げ分を超えて値上げしたということになります。

また、今回の値上げは、直近の状況を反映したもので、現在の先行き不透明さを考えると今後もまだまだ値上げトレンドの状況は変わらないのかもしれません。

【追記】そして、2022年4月2日に今年3度めの値上げを実施しました。詳細は以下の記事をご確認ください。

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