2022年2月ドイツのプラグインEVシェアは25%、テスラ車が1、2位を独占!

Germany-Top-BEVs_-Feb-2022 TESLA News
Credit:CleanTechnica
スポンサーリンク

欧州最大の自動車市場であり、世界第2位の電気自動車市場であるドイツでは、2月のプラグインシェアが24.9%となり、前年同月の20.7%から小幅に上昇しました。バッテリー電気自動車のシェアは前年比50%増、プラグインハイブリッドはわずかに減少しました。自動車市場全体の台数は20万台強で、前年比約3%増となりましたが、パンデミック前の水準からはまだ低い状態で推移しています。

Credit:CleanTechnica

プラグインは増加、ガソリン車は減少

2月のプラグイン全体で24.9%で、内訳はバッテリー電気自動車(BEV)14.1%、プラグインハイブリッド(PHEV)10.8%となっています。2021年2月の9.4%、11.3%と比較すると、BEVが50%シェアを拡大し、PHEVはわずかにシェアを落としていることがわかります。PHEVは、過去1年半の大半をシェア10~13%台で推移しており、BEVの供給動向次第では今後あまり大きく伸びない可能性もあります。

プラグイン全体のシェアは、2021年時点の23.7%から、直近の四半期では28%近くまで上昇しています。BEVは11.6%から15.9%となっています。このようなプラグイン車全体の成長率は控えめに見えますが、12月の年末のラッシュからの影響が残っているのと、まだ年初だからということもあります。

2月のガソリン車のシェアは34.5%で、前年同月の37.7%から減少、ディーゼルのシェアは20.7%で、25.4%からやはり減少しています。

ドイツで人気のあるBEV

比較的静かな1月を経て、テスラは2月に再び大量の出荷をし、モデル3とモデルYがトップ2の座を獲得しました。モデルYは、現地のギガファクトリーの生産量をも上回る月間過去最高の納車台数を記録しています。

Credit:CleanTechnica

ランキングのトップ20には、大きな驚きや新しい顔ぶれはありませんが、その中では、メルセデスの新型車EQBがまとまった台数を納車しているのが目を引きます(2月:541台)。

ルノーのメガーヌも、テスト用かショールーム用と思われる少台数を2月に初めて出荷しました。これは、兄弟車であるゾエがドイツで非常に人気があり、メガーヌが来年以降、ルノーの新しいリーダーになる可能性があるため、重要なことです。

ブランドによっては、月ごとに不規則な動きをするものもあるため、直前の四半期の台数を振り返って分析する必要があります。

Credit:CleanTechnica

テスラ モデル3がダントツのトップで、フォルクスワーゲンUP!とルノーZOEが2位を争っています。残りのEVは上位3車種に引き離されてる状況です。

5位から20位までの結果がかなり正常に分布しているのは、ドイツのBEV市場が成熟していることを示すものであり、良いことだ。これは、ある月の異常な出荷が結果を完全に歪めてしまうノルウェーやスウェーデンの小さな市場よりも、より示唆的であることに注目する必要があります。

メーカー別では、フォルクスワーゲングループがドイツBEV市場の24.6%を占め、ライバルを大きく引き離しています。2位はルノー・日産で14.5%、ステランティス(同じく14.5%)と僅差、4位はテスラで13.4%となっています。

以下、メルセデス・グループ(10.2%)、現代グループ(9.6%)、BMWグループ(8.8%)が3位以下を占めています。

例によって、世界最大の自動車メーカーであるトヨタグループの姿はなく、いまだ水素の未来を夢見ている状況です。

今後の展望

ドイツではこの2ヶ月間、プラグイン車のシェアが昨年に比べて相対的に10%しか伸びず、残念な結果になっています。しかし、PHEV は減少し、BEV は伸びを示しました。さらに、ドイツ市場は12月の年末の排ガス規制ラッシュによる一時的な需要増の状態であり、この初期の結果を過大評価することはできません。

先週金曜日(3月4日)、テスラのギガファクトリー・ベルリンは生産開始の許可を受け、現在、生産スタッフを雇用開始しており、まもなく生産ラインの増強に入る予定です。第2四半期末には、欧州のBEV月次成績にギガファクトリー・ベルリンの生産車が暫定的に登録され始めると思われます。

テスラのベルリンにおける現地生産台数の増加は、他のメーカー、特に現地のプレミアム・ライバルのBMW、メルセデス、アウディに、生産量を増やすよう圧力をかけ、それがドイツのEV普及の次の段階への触媒となると考えられます。まそれにより、12〜18ヶ月後には、ドイツで販売される5万ユーロ以上の乗用車の大半がBEVになると予想されます。

その結果、中価格帯(3万ユーロから5万ユーロ)や普及価格帯のセグメントにもEV化の波がくるものと考えられます。

自動車市場全体におけるプラグイン車シェアについては、12月にもプラグイン車シェアの合計が45%程度のピークを迎えるのではないかと予想しています。3月と4月の結果を見れば、2022年にどのようなテンポで進んでいくのか、よりよくわかると思います。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・抜粋・編集して作成しています。

テスラ関連の最新ニュースをほぼ毎日アップしていますのでこちらを参照ください。

 グーグルニュースでフォローする

※免責事項:この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。また、運営者はテスラ株式のホルダーです。

タイトルとURLをコピーしました