2022年1月世界の電気自動車販売台数ランキング – 中国市場が活況

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Credit:CleanTechnica
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世界中でEVの販売台数が急成長を続けており、2022年1月もその傾向を維持、あるいは増加させました。特に中国市場の活況が際立っています。

車種別ではテスラ モデルYが新たに1位を獲得

2022年1月の新規登録台数は前年同月比87%増の60万3,000台超となりました。ベストセラーリストにも見られるように、中国市場が成長の主役となりました。

シェア的には、2022年の世界の自動車市場でプラグイン車が10%のシェアを獲得し、昨年末実績である9%をすでに上回ってスタートしました。したがって、今年の年末には市場シェア15%前後で終わる可能性があり、そうなると、世界の自動車市場は今年すでに「ディスラプション・ゾーン」(破壊的拡大領域)にしっかり入っていることになります。

世界の電気自動車販売台数ランキング – 2022年1月 モデル別
https://cleantechnica.com/2022/03/05/the-worlds-top-selling-electric-vehicles-january-2022/

先月は、BEVが前年比94%増、PHEVが72%増と急増しましたが、これは主に、1月の世界販売台数のほぼ3分の2を占める、BEVが急成長を遂げている中国市場の影響です。

なんと24ヶ月前のランキングでは、中国のEVは2種類しかなく、2021年1月には9種類でしたが、現在の中国車は、上位20位以内に17種類もの車種が入るようになりました。

この17種類以外の3種類(テスラ・モデルY、テスラ・モデル3、フォルクスワーゲンID.4)は、中国での生産比率が高いので、いわば中国製造EVと言えるでしょう。ということは、現在の世界のトップ20は、中国のトップ20と同じといっても過言ではありません

テスラといえば、ベストセラーモデルの表を見ると、この米国の自動車メーカーにとって良いニュースと悪いニュースがあります。一方では、モデルYが2022年を1位でスタートし、四半期の最初の月で過去最高の登録台数を記録しました。これは同時に、3月末までに記録的な納車台数を達成することを意味します。加えてモデルYは世界販売台数では、12ヶ月連続でクロスオーバー分野を制しています。

一方、モデル3は2021年4月以来の最低台数となり、5位からのスタートにとどまりました。これは、昨年末にすでに明確になりつつあった、成長率の平坦化傾向を継続するものです。これらのことから、テスラの今年の成長予測は、ほとんどがモデルYによるものであり、残りのラインアップは総計を微増させるものであることがわかります。

ランキングの2位は武陵ミニEVで、前年同期比27%減と大きく落ち込みました。この小さなEVは、最近の競合車である10位の奇瑞QQアイスの影響を受け始めているようです。奇瑞QQアイスは発売3ヶ月目にして、すでに月産1万台を記録しているので、上海汽車は、都市型EVの聖杯を見つけたかもしれません。

この超格安EVのコンセプトによるクルマは、どのメーカーが最初に中国以外で販売開始するのでしょうか?SGMWか?奇瑞?それとも他のメーカーになるのでしょうか?

ランキング3位には、BYD秦プラスPHEVが18,449台の登録台数を記録し、続いて同じくBYDの宋PHEVが16,415台と記録的な成績で続いています。実は、トップ20に入った7台のBYDのうち、4台が過去最高の登録台数を記録しています。上記以外にも、8位ドルフィンが引き続き勢いがあり10,602台、タンPHEVが過去最高の8,853台の登録台数を記録しました。

トップ20圏外では、同じく中国発のEV新興モデルであるLeap Motor T03が6,007台の登録を記録しました。中国以外のEVで最も売れたのは、現代自動車のIoniq 5で、5,716台の登録を獲得し、このサブカテゴリーでは、起亜自動車Niro EV(5,271台)を上回りました。

メーカー別ではBYD

1月のメーカー別登録台数は、BYDが過去最高の9万3,000台に迫る勢いとなり、BYDが車種ラインアップを拡充していることが奏功しているようです。

世界の電気自動車販売台数ランキング – 2022年1月 ブランド別
https://cleantechnica.com/2022/03/05/the-worlds-top-selling-electric-vehicles-january-2022/

テスラはランキング2位におちましたが、全体的には良い月であり、四半期で最も良い初月であったことから、3月も記録的な月となることが予想されます。残りの四半期を考慮すると、ランキング1位のBYDがリードする差は大きくなく(4万2000台)、3月末までに1位がテスラになることは確実だと考えられます。

テスラはギガテキサスとギガベルリンの稼働を控えている一方で、2022年はBYDがEVを大量に輸出し始める年でもあります。

しかし、先月のメーカーランキングで最も目を引くのは、このトップ20で中国の自動車メーカーが圧倒的に多いことです。上位20社のうち11社がランクインし、そのうち3社が1月に過去最高の成績を記録しています。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・抜粋・編集して作成しています。

ランキング20車種のうち実質的に全部中国製、という恐ろしい状態。

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