テスラは、米カリフォルニア州フリーモントのモデルS生産ラインを停止し、ハードウェアの大幅なアップグレードを行いました。新しいモデルSは、マトリクスLED技術を使ったヘッドライトと新型テールライトを備えたものになります。
マトリクスLEDヘッドライトは、メルセデス、BMW、さらに電気自動車のフォルクスワーゲンID.3とID.4などのいくつかのプレミアムモデルで、かなり前から採用されてきました。米国では、1967年に制定された法律により、ロービームとハイビームの同時点灯が禁止されているため、この技術の採用は制限されていました。
マトリクスLEDヘッドライトは、ロービーム用のLEDライトと、ひとつのユニットに多数のLEDが組み込まれたハイビーム用ヘッドライトが組み合わされたヘッドライトです。高速道路などでは、対向車や先行車を検知すると、その場面だけハイビームのLED を消灯または減光させることで、周囲に迷惑をかけることなく常時ハイビームを利用することが可能です。
しかし、今回この法律が改正され、マトリックスLEDは米国での使用が認められました。
テスラは2022年2月22日、ヘッドライトとテールライトのアップグレードのため、モデルSの生産ライン全体を一時的に停止していることがわかりました。この情報は、ニュージャージー州にあるテスラ・チェリー・ヒルのゼネラル・マネージャーからのもので、テスラからこの変更について通知され、顧客に通知するように言われた、とのことです。
この情報源によると、新ライトを搭載したモデルSは、わずか数日から数週間のうちにデリバリーが開始されるとのことです。
この情報は、テスラ愛好家のソーヤー・メリット氏も確認しました。
このフリーモント工場のライン停止とモデルSアップグレードの結果、2月納車予定のモデルSの注文は3月末に延期されています。テスラには、現行のライトを搭載したモデルS Plaidの在庫がまだ残っています。今、新しいPlaidバージョンを注文すると、既存の車とマッチングされる可能性が非常に高いです。
テスラは、この変更を公式に発表していませんし、新しいライトがどのようなものであるかの公式画像も共有していません。しかし、最近サンフランシスコで目撃されたテスト車両には、新しいテールライトが備わっていた例があります。
また、台湾で開催されたメディア向けイベントでは、モデルSが車体カバーに覆われる前に、新型ヘッドライトを垣間見ることができました。
テスラは以前から、マトリクスLEDヘッドライトを搭載したモデル3とモデルYも生産しています。現時点では、ヘッドライトにはマトリクスLEDのような挙動はありませんでしたが、これは今後のOTAアップデートで解決され、この技術が有効になるはずです。
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マトリクスLEDヘッドライトが米国では規制されていたのですね。
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