テスラモデルXはテスラ社のフラッグシップ・クロスオーバーSUVですが、今年はほとんどスポットライトを浴びることがありませんでした。
テスラが年初にモデルSとモデルXのモデルチェンジを行った際にも、注目のほとんどはモデルSとそのモデルS Plaidバリエーションに集中していました。
モデルS Plaidは、同クラスのガソリン車をその驚異の性能でことごとく凌駕していたからです。
しかし、テスラは新しいモデルXロングレンジにもいくつかの注目すべき改良を加えているようです。
一方でテスラはまだその事実を公表していません。
幸いなことに、電気自動車愛好家の@tempermanantがオンラインで共有しているように、テスラがEPA(米国環境保護庁)に提出した申請書類には、昨年のモデルXシリーズと今年のリフレッシュされたモデルXとの間で何が変わったのかについて、いくつかのヒントを提供してくれています。
【ニュース】
リニューアルされたモデルXロングレンジは、より軽く、よりパワフルに!
20年モデルXロングレンジと新型との比較
- バッテリー重量を14%削減
- バッテリーの比エネルギーを13%向上
- 前後にACマグネットモーターを搭載し、30%以上の出力アップ
- カーブ重量を4%削減
なお、テスラの2021年モデルXに関するEPA提出書類は、すでに納入が開始されているロングレンジタイプについてのみの事実であることをご承知おきください。
3つの電気モーターを搭載し、スーパーカーに近い性能を持つモデルX Plaidの申請はまだ行われていません。また、この申請内容は、2020年型のモデルXロングレンジプラスと最上級のモデルXパフォーマンスの申請書類とはまったく異なる内容のものです。
この書類を見ると、リフレッシュされたモデルXは先代モデルよりも軽量化されており、新しいフラッグシップSUVの車両重量は、2020年型モデルXロングレンジプラスの2,466kg(5,437ポンド)に対して、2,367kg(5,219ポンド)となっています。
この約4%の軽量化は、新型モデルXのバッテリーが昨年のモデルXロングレンジプラスよりも約14%軽量化されていることが一因のようです。テスラの提出書類によると、新型モデルXには重量537kgのバッテリーが搭載されていますが、これに対し、2020年型モデルXロングレンジプラスは、重量625kgのバッテリーを搭載していました。
しかし、新型モデルXロングレンジは、軽量化されているにもかかわらず、先代のロングレンジ・プラスに比べて約30%パワーが向上しています。
新型モデルXには、2つのAC永久磁石モーターが搭載されており、出力はフロントが243kW、リアが248kWとなっています。これは、フロントに180kWのAC永久磁石モーター、リアに189kWのACインダクションモーターを搭載していた2020年型モデルXロングレンジプラスに比べて、かなり性能改善されています。
ここで興味深いのは、テスラが提出した新型モデルXの資料は、これまでのところベースモデルにしか適用されていないことです。
言うまでもなく、テスラが計画しているモデルX Plaidは、より強力なものになるでしょうし、すでに十分優れているといえる2020年型モデルXパフォーマンスと比較して、さらに劇的な改善を見せてくれると期待できます。
昨年のモデルXパフォーマンスでは、フロントのAC永久磁石モーターが151kW、リアのAC誘導モーターが273kWが搭載されていました。
モデルX Plaidの3つの電気モーターが、これらのスペックを大幅に上回ることになっても不思議ではありません。
テスラは、新型モデルXロングレンジの申請書類を以下の資料で確認しています。
また、テスラ社が昨年発表した2020年型モデルXロングレンジプラスとモデルXパフォーマンスの申請書は以下の通りです。
この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。
現在の状況では、リフレッシュされたモデルXが日本国内に納車されるのは早くて2023年?ごろですね。
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