テスラ米国製モデル3&Y SRを安価なLFP型バッテリーに変更予定

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インターネット上に流れているまことしやかなことや噂の多くは、無視するのが一番です。特に、電気自動車やテスラに関する噂にはこれがよくあてはまります。一方、この記事が噂に基づいているのは、情報源があるからであり、論理的で、多かれ少なかれ起こることが予想されるからです。

フリーモント製モデル3&YにLFP型バッテリー採用

まず、米国カリフォルニア州フリーモント工場製スタンダード・レンジのモデル3&YがLFP(リン酸鉄型:コバルトフリーで安定・安価なリチウムイオン)バッテリーを搭載するという噂があります。テスラはすでに中国のGIGA上海工場でこの構成で製造しています。テスラのニュースをよくフォローしている人たちにとっては、それほど大きなショックではありません。なぜなら、LFP型バッテリーを搭載することで価格を下げたり、航続距離を少し伸ばしたりする余地が生まれるからです。

Troy Teslike
噂の内容です。

  • フリーモント製は2021年10月1日からスタンダード・レンジのモデル3/Yに中国製LFP型セルの使用を開始する。
  • テキサス/ベルリンでのモデルY生産は、4680型セルではなく2170型セルでスタートする。

混乱をきたすこといこと以上に、LFP型バッテリーの方が安価なのです。現在のNCA型バッテリーよりも少し大きくても、より安くなります

LFP型バッテリーは重く、エネルギー密度が低いためよりスペースが必要ですが、バッテリー収納空間はより大きいロングレンジ用バッテリーが入る大きさになっていますので、十分収まります。

モデルYスタンダードレンジは、モデル3に搭載されているのと同じNCA型バッテリーでは、イーロン・マスクCEOの基準に照らし合わせて十分な航続距離を確保できないため、これまで生産されていませんでした。

テスラは、航続距離の短い車、遅い車、退屈な車は売りません。

NCA型バッテリーを大きくすると、モデルYは高価になりすぎます。一方で、LFP型バッテリーを大きくすれば、製造コストを同じかそれよりも低く抑えながら、航続距離を稼ぐことができます。逆にこのような状況を考えると、テスラはなぜこの対応をこれほどまでに時間をかけたのか、ということになります。

テキサスとベルリン工場はこれまでの2170型セルでスタート

もうひとつの噂は、米国オースティンのGIGAテキサス工場とドイツブランデンブルクのGIGAベルリン工場では、リチウムイオンバッテリーセルに関して、これまで噂されていた新型4680型セルではなく、2170型を使用してスタートするというものです。これも非常に論理的です。なぜならこれら2つの新しい拠点に併設されるバッテリー工場は、おそらく来年の後半までに完成しないからです。

2つの新しいギガファクトリーで生産されるクルマのバッテリー供給は、カトー・ロード(米国フリーモント工場に隣接する新型バッテリー工場)になるだろうという期待がありました。

しかし、カトー・ロードは、パイロットラインを備えた研究開発施設です。新しいバッテリー工場の生産プロセスを最適化するためには、実験のためにラインを止めたり動かしたりする自由が必要です。

研究開発部門の人間と生産部門の人間の考え方は根本的に違います。研究開発では、実験とプロセスの改善がすべてです。生産現場では、生産プロセスの流れを乱さないことがすべてです。私が働いたことのある(多くの)ソフトウェアショップでは、研究開発部門は生産部門と協力することができませんでした。また、生産現場にとって、開発者がプロセスを「アップデート」しようとすることほど怖いことはありません。

カトー・ロードに、テキサス工場とベルリン工場への新型4680セルの供給責任を負わせることは、基本的に新しいバッテリー開発を停止させることになります。しかし、一方で2つの新工場の生産プロセスを最適化するためには、バッテリー開発はハイギアにシフトしなければならないのです。

フリーモント工場でモデル3とモデルYのスタンダード・レンジをLFP型バッテリーに切り替えることで、テキサスととベルリンのために2170型バッテリーセルを生産する能力ができるということです。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

まあ常識的に考えてそういう流れなのかと思います。

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