テスラ、FSD ベータ V9.2をリリース、大幅な改善を実施

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Whole Mars Catalog
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隔週金曜日で順次アップデートされていく予定とアナウンスされていたFSDベータV9ですが、テスラは少し遅れて大幅な改良を加えたFSDベータV9.2をロールアウトしました。合わせて同社の代表であるイーロン・マスクCEOは、システムの改良点の詳細をTwitterで公開しました。

新バージョンのFSDベータ版は、8月13日(金)00:00にリリースされる予定でしたが、予期せぬ要因により、若干遅れてリリースされました。8月15日、選ばれたベータテスター達は、テスラによって完全な自律性の実現にさらに近づいたと思われる新しいアップデートにアクセスできるようになりました。Whole Mars Catalog/Twitterは、この新しいソフトウェアを使った初乗りの動画を公開しました。この動画を見ると車がより「自信を持って運転」し、さまざまな道路状況でスムーズな操作を行っていることがわかります。

テスラのCEOは、このFSDベータV9.2でどのような改善が行われたか、また近日中にテスラのFSDチームが実現するであろういくつかの興味深い詳細について以下のように語りました。

  • 狭い道路から広い道路への曲がり角でのクリアな加速(V9.3ではすべての道路に拡大する予定)
  • 先行車が遅い原因を推測して、先行車を迂回するタイミングをより賢くする動作の改善
  • 他の車両がどこを走るかを予測するマルチ・モーダル機能(これは今のところ部分的にしか使われていません)
  • 新しい自動ラベリングにより50,000個(約2倍)の画像クリップが追加された新しいレーン・ネットワーク
  • 新しいVRU(Vulnerable Road User:交通弱者)速度モデルにより、速度が12%向上し、VRUのクリア・トゥ・ゴー性能が向上(このモデルは、int8の量子化を軽減するため改良された技術である「量子化考慮型トレーニング」でトレーニングされた最初のモデル)
  • ビジョンプロセスとベクトル空間プロセスの間で、SoC(ソフトウェア・オン・チップ)間の同期計算スケジューリングを可能に。V10ではプランナーがループに入るようになる。
  • VRUの制御を向上させる、新しい交差/合流ターゲットネットワークのためのシャドウモード搭載

さらにマスク氏は、次のステージに進むためには、さらにいくつかの改良が必要だと述べています。

彼の想定では、V9.2の後、さらに1〜2回のアップデートがあり、その後、アーキテクチャの大幅な変更が行われるV10のリリースが可能となります。

V10と同時に、あるいはV10.1と同時に、「FSDボタン」が登場し、テスラ車のオーナーは自分の車にFSDベータ版のインストールを依頼して、テストチームに参加できるようになるはずです。

マスクCEOは、テスラのオートパイロットチームがピュアビジョンへの移行のために遅延に直面し、進捗が事実上後退したと説明しています。「ビジョン+(粗い)レーダーでは、レベルキャップ(訳注:コンピューターゲームにおいて、ゲーム内でプレーヤーやキャラクターなどに課される各種の制約・制限)のような局所的な最大値問題に陥っていました」と書いています。

しかし、同社はレベル5自動運転につながる新たな成功を徐々に収め続けているようです。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

イーロン・マスクの追加機能の説明もわかるようでわからない感じです。早く「FSDボタン」が日本のテスラにも導入されませんかね。

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