火曜日に発生したテスラモデルS Plaidの火災に関する詳細が明らかになってきました。他の衝撃的な電気自動車の火災と同様に、テスラモデルS Plaidの火災に関する詳細と見解は非常に興味深いものです。モデルS Plaidの火災については、現場に駆けつけたとされる救急救命士、ペンシルバニア州ローワー・メリオン・タウンシップ消防署の消防隊長、モデルS Plaidの所有者を代理する弁護士などが証言しています。
ここでは、これまでのこの事件についての各当事者の見解を見てみましょう。それぞれの発言を確認しておけば、今後、火災に関する公式調査が終了したときに、実際に起こった正しいストーリーを考えやすくなる可能性があるからです。というわけで、今週初めに起きたテスラモデルS Plaidの火災について、これまでに共有されている証言を紹介します。
何が起こったか?
2021年6月29日、ペンシルバニア州ヘイバフォードで、テスラモデルS Plaidが火災にみまわれました。リアバッジの跡からPlaidのバリエーションであることがわかるこの車両は、消防隊が到着したときにはすでに炎に包まれていました。グラドウィン・ボランティア・ファイヤー・カンパニーのFacebookへの投稿によると、この事件には2台の消防車が出動したことが示されています。消防隊員は約3時間にわたって現場にいましたが、バッテリーの安全性を確認するために車両は90分近く冷却されていました。
「24番消防車」は 「25番消防車」と同時に7名の消防隊員を乗せて現場に到着しました。24号車は、テスラ車の火災を想定した訓練を事前に受けていたため、現場に5インチの放水ラインを敷設し、継続的に水を流して消火し、バッテリーを冷やして完全に消火できるようにしました。
24号車と25号車は、消火ホースを展開して消火活動を行い、それぞれが専用の水源を確保し、約90分間にわたって車両を冷却し続けました。消防隊員は、この緊急事態のために3時間強現場にいましたが、この事故では誰も怪我をせず、両隊員は高温多湿の中で懸命に事故の軽減に努めまたようです。
興味深いことに、この声明と、モデルS Plaidの火災に関するGladwyne Volunteer Fire CompanyのFacebookの投稿はオフラインになっています。また消防署のFacebookページや公式サイトを見ると、テスラの火災に関する投稿は現在削除されていることがわかります。
第一発見者の証言
モデルS Plaidの火災の話が広まるにつれ、この事件はソーシャルメディアでも注目を集めるようになりました。Redditでは、火災に対応した救急隊員を名乗るu/wilyson氏が、この事件について受け取った報告がまさに奇妙なものだったと指摘しています。
その救急隊員によると、火災を通報した人は、炎上している間、車は乗員なしで坂道を走っていたと述べています。つまり持ち主はどこにもいなかったということです。これはかなりドラマチックな映像で、反EV派の間で「自動運転車が火事になる」と強く主張できる典型的な状況です。
当然のことながら、救急隊員は「警察がまだ情報を公開していないので、詳細は言えない」と言っています。しかし、この救急隊員は、自動車の火災は非常によくあることであり、電気自動車は非常に安全であると述べています。
消防署長の話
CNBCの報道によると、ペンシルバニア州ローワー・メリオン・タウンシップ消防署のチャールズ・マクガーベイ消防士長は、火曜日にテスラのモデルS Plaidが、ドライバーがまだハンドルを握っている間に火事になったと述べています。消防署長によると、最終的に 火災にあったモデルS Plaidを複合施設に運び出し、一晩安全に保管したとのことです。その後、車両の所有者がこの施設から車両の残骸を持ち出しており、炎上の原因を究明するために独自に調査を行うとのことです。
また、消防署長は、自分たちのチームがテスラ社と連絡を取っており、この事件に関する何らかの情報がすぐに公開されるはずだと述べています。また、米国道路交通安全局の広報担当者は、この事件を認識しており、現在、関連機関およびテスラと連絡を取り合い、火災に関する詳細な情報を収集しているとしています。米国道路交通安全局の広報担当者は、「データや調査によって欠陥や安全性に対する固有のリスクが存在することが明らかになった場合、米国道路交通安全局は一般市民を保護するために適切な行動を取ります」と述べています。なお、国家運輸安全委員会(NTSB)は現在のところ調査を行っていません。
所有者の弁護士
この火災を起こしたモデルS Plaidのオーナーの弁護士である、ロサンゼルスのゲレゴス&ゲレゴス法律事務所のマーク・ゲレゴス氏とマイアミのアスリート・ディフェンダー法律事務所のジェイソン・セッチェン氏は、この事件の詳細を以下のように伝えました。
これらの弁護士らはCNBCへの声明の中で、火災を起こしたテスラのオーナーは当初、モデルS Plaidの後部から煙が出ているのに気付いた、と述べています。その後、オーナーは車のドアのロックを解除して開けようとしましたが、ロックが誤作動しているように見えたため、結局、無理やり車外に出なければならなかったと報告しています。弁護士は、テスラのオーナーが車を降りた後、炎に包まれながらモデルSが勝手に動き出したと報告しています。
ゲレゴス社の弁護士ベン・メイセレス氏は、その後、燃え上がるモデルSの画像をツイートしました。この弁護士によると、「我々の会社とアスリート・ディフェンダー法律事務所は、最近新しく納車されたテスラモデルS Plaidを購入したユーザーの代理人です。今回の件を受けてテスラ社に連絡を取ろうとしましたが、これまでのところ無視されています」との声明を発表しています。
興味深い(そして奇妙な)ディテール
今回発生したモデルS Plaidの火災は、(必ずしも完全には正確ではないかもしれませんが)いくつかの興味深い証言があります。事件の詳細を最初に伝えた救急隊員は、モデルSの所有者がどこにもいなかったことに言及しました。一方、弁護士は、モデルSのオーナーが自動車から脱出した直後に撮影されたとされる画像を公開し、モデルSのオーナーが火災現場にいたことを示唆しています。
モデルS Plaidのオーナーズマニュアルによると、この車にはマニュアルドアリリースも装備されており、緊急時に乗員が車を空けることが容易にできるはずです。この点について、オーナーの弁護士は、クライアントが車内に閉じ込められたと指摘しています。
もちろん、テスラの「オートパイロット」にも「フル・セルフ・ドライビング」にもそのような機能がないことを考えると、炎に包まれながら車が坂道を自走するというのは、かなり不思議なことです。唯一、似たような機能としてスマートサモンがありますが、車が燃えていたのは公道であり、スマートサモンが使えないはずのエリアです。
この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。
原因はどうあれやはり車両火災は怖いですね。
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