テスラFSD Beta V9 問題修正のためにさらに1週間延期

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CREDIT: TESLA
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テスラのFSD(完全自動運転:Full Self-Driving) Beta Version 9のリリースがさらに1週間延期されることを、CEOのイーロン・マスクが26日、Twitterのフォロワーに伝えました。このFSD Beta V9は数ヶ月前からリリースが予定されており、マスク氏は機能強化した自動運転の展開が間近に迫っていることを示唆していました。しかし、これまで予期せぬ遅延が何度か発生しており、FSD V9の第2四半期末までのリリース予定は、次の四半期にずれ込みそうです。

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テスラのオーナーにとって、マスク氏のツイッターは、同社のCEOからのニュースをダイレクトに受け取ることができる非常に便利な手段です。しかし、2008年からテスラのCEOを務めているマスク氏のこれまでのツイートからも、様々な計画に関する予測は微妙なところがあります。特に、テスラが困難な状況を切り抜けようとしているときには、予期せぬボトルネックが発生することが度々あり、概ね延期、遅延が発生してきました。

マスク氏は26日朝早く、「我々(テスラ)はベータ9をリリースする前にいくつかの明らかな問題を解決する必要があり、できれば来週にはリリースしたい」とツイートしました。これはテスラのCEOが繰り返し口にしてきたことであり、彼は現在、個人所有の車でFSD「アルファV9」を活用しているようです。

テスラは、FSD Beta V9の正確なリリース時期を決定することにいくつかの問題を抱えているようですが、それは当然のことです。テスラは長年にわたり、FSDスイートの「機能を完全に網羅した」バージョンをリリースすることに取り組んできましたが、年々、その性能はより複雑でかつ高度になっています。
テスラは自動運転のアプローチ方法自体を変えており、最近ではレーダーを廃止してカメラのみのアプローチを採用しています。この「テスラビジョン」と言われるレーダーの廃止は、マスクの目には「松葉杖」の廃止と映ったようです。

マスクは、2021年第1四半期の決算発表会で次のように述べています。

「レーダーがなくなることで、最後の砦の1つがようやく取り除かれることになると思います。レーダーは、視覚の不足を補ってくれていましたが、これでは困ります。実際には視界があれば十分なのですから」

FSD Beta V9の最新情報は6月6日に発表され、マスクはテスラオーナーにV9の待望のリリースの詳細を報告しました。
「今週、ピュアビジョンのプロダクションリリースをもう1回行い、その1~2週間後にFSD Beta V9をリリースします。V9 FSDもピュア・ビジョンです。機能的な改善は計り知れません」と語っていました。

これにより、FSD Beta V9は遅くとも6月20日にはオーナーに提供される予定でした。しかし実際にはアップデートは実現せず、テスラのオーナーは昨夜、マスク氏から「明らかな問題を修正する必要がある」というツイートで延期されることを知ったのです。

すでにモデル3とモデルYがレーダーなしで運用されている今、FSDスイートにはいくつかのボトルネックがあるかもしれません。カメラを使ったアプローチは以前からテスラにとっての大きな課題となっていましたが、この移行がテスラのオートパイロットチームに問題を引き起こしているかどうかは明らかになっていません。レーダー無しのテスラ車のオーナーの多くは、実際に性能が向上したと指摘していますが、具体的に何が原因で再び遅延が発生しているのかはこれまでのところ明らかになっていません。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

スケジュールに関するイーロン・マスクのツイートはだいたい「倍読み」くらいでちょうどなので、2週間後の7月初旬のリリースくらいですね。

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