テスラは、ドイツのアンドレアス・ショイヤー連邦運輸大臣から、メーカーを問わずすべての電気自動車にスーパーチャージャーを開放するよう求められています。これにより、走行中のすべての電気自動車が、世界で最も幅広く、充実した、効率的な電気自動車用充電ネットワークにアクセスできるようになります。
世界で25000基の充電ネットワーク
テスラのスーパーチャージャーネットワークは、世界で最も強固で充実した充電設備の一つです。全世界で25,000基以上のスーパーチャージャーが設置されており、テスラのEVに最高250kWの高速充電を可能にしています。テスラは、製品と充電ネットワークの両面において、他のどの自動車メーカーよりも最も充実したサービスを提供しています。
現在、スーパーチャージャーはテスラ車にしか対応していませんが、これは他のEVにメーカーのクルマではなくテスラ車を購入する動機付けになります。テスラを購入すれば、性能、航続距離、効率の面で最高のクルマを手に入れることができるだけでなく、世界で最も多くのスーパーチャージャーを利用することができるのです。
しかし、テスラがこれらの充電ネットワークを所有者専用にしていることに批判的な意見もあります。テスラは他の電気自動車メーカーよりも競争力がある一方で、他の自動車の選択肢をせばめているとも言えます。
また、他メーカーのEV車がテスラのスーパーチャージャーを利用することで、走行距離の課題を克服できるようになると、テスラは利益を得るよりテスラにとっては経済的に不利になるという見方もあります。
ドイツ大臣によるスーパーチャージャー開放要請
2018年からドイツ連邦運輸大臣の職に就いているショイヤー氏は、同社がスーパーチャージャーを他の自動車に開放することで、あらゆる場所で電気自動車の導入を加速させることができると考えていると述べています。
ドイツのメディア「Neue Osnabrücker Zeitung」との最近のインタビューで、ショイヤー氏は次のように述べていいます(via ecomento.de)。
「私はテスラのようなメーカーと直接連絡を取り、例えばテスラのスーパーチャージャーのような既存のインフラが他のメーカーにも開放されるよう要請しています」
更にショイヤー氏は、ドライバーがどのように料金を支払うかなど、技術的な問題が残っていると述べました。また、スマートフォンのアプリケーションを統一し、各メーカーのEV充電器に対応させることも提案しました。いずれにしても、解決策が見つかることを期待している、と述べています。
この数年間で、電気自動車の業界は大きく進歩したとショイヤーは言っています。車両、充電インフラ、ネットワーク、ユーザーなど、e-mobility全体のパッケージについても、ここ数年でより良いものになってきていると言っています。
「すべての電気自動車での旅が冒険ではなく、新しい当たり前になるまでには、まだまだ長い道のりがあります。それが目標で、それに向けて私たちは大きな前進をで近づいていってます」
テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は、過去に何度かテスラのスーパーチャージャーのユニバーサルな利用方法の開放について語ってきました。マスク氏がこのテーマについて最新のコメントをしたのは、2020年12月のことです。
質問者「真面目な質問です。なぜもっと多くの電気自動車メーカーが、テスラのスーパーチャージングネットワークの利用できるよう提案しないのでしょうか?互換性がない?費用がかさむ?プライド?それなりの理由があるはずです」
マスク氏「地味なんですが、そうなんです。テスラのスーパーチャージャーは、他の電気自動車にも利用できるようになっています。」
2020年9月にはすでに一部の電気自動車がテスラのスーパーチャージャーを利用できていましたが、バグが抜け道の要因となっており、テスラはすぐに利用できないように修正しました経緯があります。
この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。
日本でもEVの普及が進むに連れておなじことが起こるのでは?と思います。
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