中国ゴーション社、新バッテリー発売で優れた技術力を披露、全固体バッテリーへの進出も発表

TESLA News
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ゴーション社は、超高速充電に対応した「G-Current」、大型円筒形バッテリー「ステラリー・バッテリー」を発売し、全固体バッテリー「ジェムストーン」を発表しました。

ゴーション ハイテク社(SHE: 002074)は、フォルクスワーゲンが出資する中国のパワー電池メーカーが中・高級電気自動車(EV)モデルでの存在感拡大を目指す中、2つの新型バッテリーを発売し、全固体バッテリー分野への参入を発表しました。

同社は5月17日、本社がある安徽省合肥市で開催された第13回技術カンファレンスで、バッテリー構造と材料における最新のイノベーションと、第1世代の全固体バッテリーを発表し、深圳市で取引されている同社の株価は1日の上限である10%上昇しました。

超高速充電が可能なG-Current

ゴーション社は本日、G-Currentと呼ばれるバッテリーを発表。

バッテリー業界では、Cはバッテリーの充電倍率を意味し、5Cは理論上5分の1時間でフル充電できることを意味します。ゴーション社によると、G-Currentは0から80%まで9.8分、90%まで15分、0から満充電まで25分で充電可能とのことです。

この新しいバッテリーは、バッテリー電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)、長距離電気自動車(EREV)に使用することができ、対応する化学物質にはリン酸鉄リチウム(LFP)および三元系が含まれます。

ゴーション社によると、G-Currentはモジュールレス設計を採用しており、部品点数を30%削減することができます。

LFPセルを使用したG-Currentバッテリーの容量は75kWh以上で、航続距離は600km以上とのこと。三元系セルを使用した場合、パックの容量は100kWh以上となり、航続距離は800kmに達します。

ゴーション社は、G-Currentによってプラグインハイブリッド車に超高速充電技術を提供し、このバッテリーはプラグインハイブリッド車の4C急速充電を可能にし、その結果、10分で80%まで充電できるとしています。

G-Currentはすでに量産されており、車両は非常に短時間で充電できるとゴーション社は述べています。このバッテリーパックは、過去1年間に発表された新型バッテリーの中でもトップクラスの充電性能を誇ります。2023年8月16日、CATLは、4C充電に対応し、10分の充電で400kmの航続距離を可能にする神興超高速充電バッテリーを発表しました。

ステラリー・バッテリー

ゴーション社はまた、この日のイベントで、大型円筒形電池市場をターゲットとした高ニッケル三元化学ベースのバッテリー「ステラリー・バッテリー」を発表しました。ステラリー・バッテリーのセルの直径は46ミリで、4Cの急速充電が可能で、ゴーション社の第7世代工場で生産されます。

ゴーション社によると、このセルのエネルギー密度は285Wh/kg、つまり775Wh/Lで、室温で2,500回サイクルして70%の健全性を保つことができます。ステラリー・バッテリーは9分で10%から70%まで充電でき、このバッテリーを製造する次世代工場はより低いコストで生産が可能です。ゴーション社の第7世代工場では、自動化された生産により、バッテリー生産1GWhあたりの人件費を37.5%削減できたとのことです。

同社の垂直統合と材料のリサイクルを考慮すると、次世代工場は製造コストの50%削減を達成しています。

全固体バッテリー ジェムストーン

ゴーション社は、全固体バッテリーであるジェムストーンを発表し、新しいバッテリー分野への正式参入を発表しました。このバッテリーセルのエネルギー密度は350Wh/kg、つまり800Wh/Lで、主流のリチウム3元電池よりも40%高い、とゴーション社は発表しています。

また、サイクル寿命は3,000サイクル以上であり、EVモデルであればライフサイクル全体で100万kmの走行が可能とのことです。ゴーション社によると、ジェムストーンベースのパックのシステムエネルギー密度は280Wh/kgで、1回の充電での航続距離は最大1,000kmです。

ゴーション社の全固体バッテリープログラム担当チーフエンジニアである潘瑞軍(Pan Ruijun)氏は、発表会後、メディア各社とのやりとりの中で、控えめに見積もっても、全固体バッテリーは2027年に少量生産と車両搭載試験を開始し、2030年には大量生産する予定であると述べています。

このタイミングは、世界最大のパワーバッテリー・メーカーであるCATLが明らかにしたものと同様です。

4月28日、CATLのチーフ・サイエンティストであるウー・カイ氏は、同社は2027年に全固体バッテリーを少量生産することを目指しているとイベントで発言し、CATLが全固体バッテリーの量産時期について言及したのはこれが初めてです。CATLの広報担当者が今月初めにCnEVPostに語ったところによると、解決すべき根本的な科学的課題がまだたくさんあり、科学的課題が解決されれば、工業化に移るということです。

ゴーション社のジェムストーンは、負極材料にシリコンを使用しており、生産バージョンは350Wh/kgのエネルギー密度を目指しているとのことです。。潘氏によると、バッテリーの負極材料は、将来的にリチウム金属の使用に切り替わる可能性があり、より高いエネルギー密度が可能になるとのことです。

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