米オークリッジ国立研究所、画期的なワイヤレスEV充電で100kWの速度に到達

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研究者によると、この新技術は従来のワイヤレス充電コイルの8~10倍の電力密度を達成します。

オークリッジ国立研究所の研究

充電が切れそうなEVでガレージや駐車場に車を停め、煩わしい充電ケーブルをいじったり、支払いシステムを操作したり、充電アプリをダウンロードしたりする必要がないことを想像してみてください。駐車して立ち去るだけです。研究者たちはワイヤレス充電に真剣に取り組んでおり、米国のある研究所は100kWワイヤレス充電試験で96%の効率という画期的な成果を達成しました。

テネシー州を拠点とするオークリッジ国立研究所(ORNL)は、1940年代に原子発見の最前線に立ち、スーパーコンピューター、材料科学、エネルギー貯蔵の分野で数々の画期的な進歩を遂げた研究所ですが、最近のヒョンデ・コナ電気自動車への充電は、電磁波を使って96%の効率で行われました。

ヒョンデ・コナ

ORNLの研究者は、「多相電磁結合コイル」という新しいソリューションを使ってヒョンデのコナ・エレクトリックを充電しました。このコイルは、従来のコイルよりも高い密度でエネルギーを伝達することができ、約100kWの高速充電を実現します。

有線充電よりも効率的な可能性

96%の効率を達成するのは大変なことです。EVパワートレインは内燃機関よりもはるかに効率的ですが、充電は100%効率ではありません。EVを0~100%までフル充電したことがある人なら、充電器からバッテリー容量以上の電力量が必要となるのを見たことがあるかもしれません。これらの余剰にかかった電力量は通常、送電中に散逸し、熱に変換されます。

カー・アンド・ドライバー誌のあるテストによると、テスラモデルYパフォーマンスの81kWhのバッテリーは、満充電時に92.2kWhを消費し、約14%の損失につながりました。この充電時の損失はEVや充電器によって異なります。しかし、ORNLのテストでの充電ロスは4%程度に過ぎないようです。つまり、この技術は従来の有線充電よりも効率的である可能性があるということです。

ORNLのオメル・オナー氏は、以下のように語っています。

「私たちは、このクラスの車両のワイヤレス充電システムとしては世界最高の電力密度を達成しました。研究者たちは、5インチ(約13センチ)の空間を超えてワイヤレス充電を実現しました。」

また、新しいコイルは軽量で、より高密度のエネルギーフローを可能にするように設計されているとのことです。

課題は?

このソリューションのコストはどのような状況なのでしょう。コイルの上で車をどれだけ完璧に正しく駐車させる必要があるのでしょう。これらは確かに問題です。しかし、効率的で商業的に利用可能なワイヤレス充電は、もはや非現実的な提案ではありません。中国では、吉利L7、吉利EC-8、長安CX30など、いくつかの電気自動車が工場からワイヤレス充電機能を搭載しています。

テスラもこの技術に関心を持っています。テスラは昨年、ドイツのワイヤレス充電の新興企業ワイフェリオンを買収し、数カ月で売却しました。しかし、エンジニアの何人かは残したと報じられています。アメリカの新興企業であるワイトリシティは、中国で商用法人向けに複数のワイヤレス充電ステーションを展開しており、すでにフォード・マスタングMach-Eを改造してその技術を披露しています。

米国では他にも、ブルックリン、インディアナポリス、ロサンゼルスの新興企業を含め、いくつかのワイヤレス充電プロジェクトが試験段階にあるか、アーリーアダプター向けに展開されています。洗練されたクライスラー・ハルシオン・コンセプトにもワイヤレス充電機能があり、フォードも「路上ワイヤレス充電コイル」の特許を取得しています。

この技術がEV所有者の生活に現実的な変化をもたらすには、いくつかのことがうまくいく必要があります。これは資本集約的な問題のように思われ、最近のEV販売台数が予想以上に低迷していることから、自動車メーカーはまだ実験的なものに投資することを躊躇するかもしれません。

しかし、多くのパイロット・プロジェクトが進行中であり、理論的な利点も実際にあることから、ワイヤレス充電は、現れるとすぐに消えてしまう他の多くの技術革新とは異なり、今後も進展してい行くでしょう。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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