ホンダが業界の電動化に対抗するためには、「もっと手頃な価格のEVが必要だ」と三部敏宏CEOは説明しています。ホンダは今後、歴代ベストセラーのシビックに代わる電気自動車でラインナップを拡大する予定です。
シビックに代わる手頃な価格の電気自動車を発売へ
ホンダは今月初めに開催されたCESで、新しい電気自動車ブランド「0シリーズ」の一環として、2つの新しいEVコンセプトを公開しました。ホンダはEVシリーズについて、「新時代のデザイン」など「基本に立ち返った」とのことです。他のEVとは一線を画す「大胆でピュア」なデザインが特徴です。新ブランド初の乗用EVは、フラッグシップコンセプトをベースにしたセダンのようです。新型EVセダンは2026年に発売され、その後すぐにSUVが発売される予定です。
オートカーによると、セダンはホンダの歴代ベストセラーモデル、シビックに代わる電気自動車になる可能性があるとのことです。
三部CEOは、以下のように語っています。
「販売台数を増やすには、もっと手頃な価格のEVが必要です。ホンダは、コストと重量を抑えた次世代バッテリーでEVの低価格化に取り組んでいます。」
バッテリーを小型化するのではなく、「バッテリー技術について考えたい」とホンダのリーダーは説明しています。
GMとの提携は頓挫
ホンダは手頃な価格のEVを製造するためにGMと提携したものの、GMが将来的に「生産コストを抑えた車両」を作る方向に動いたため、50億ドルの計画は頓挫しました。
三部氏は、仮に共同開発したとしても、手頃な価格のEVを市場に投入するのは「困難だっただろう」と指摘しています。その代わりに、「我々は独自に手頃な価格のEVに取り組むことにしました」ということです。三部CEOによると、ホンダには既に「これを実現するための別の戦略」があるとのことです。
ホンダが最近公開したサステイナCコンセプトは、手頃な価格のEVに関するホンダのビジョンを初めて見せてくれるかもしれません。
一方、ホンダは欧州で、大衆向けの手頃な価格のEVとしては初の試みとなる軽自動車「E」をわずか3年で撤退しています。
米国では、ホンダ初の電気SUVである2024年型ホンダ・プロローグが、航続距離約300マイルで47,400ドルから販売されています。
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