ツイッターと同じ道?テスラがサードパーティ・サービスの公式APIを用意し、利用料徴収を開始へ

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Credit:Tesla
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テスラの車両は長い間、技術愛好家の遊び場でした。リバースエンジニアリングにより、開発者は何年にもわたってテスラのAPIにアクセスし、各種車両情報の追跡、通知の配信、さらにはテスラの車群全体の管理を支援するようなサードパーティ・サービスを生み出してきました。テスラは公式APIドキュメントを公開し、より構造化された未来を示しました。

API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)は、ソフトウェア・アプリケーションとクルマの間の通信ブリッジの役割を果たします。APIは、ウェイターが注文を受けて料理をテーブルに運ぶようなものだと考えてください。開発者はAPIを活用して、テスラやXのようなプラットフォームと相互作用するアプリケーションやサービスを作成し、より豊かでユニークなユーザー体験を提供してきています。

これまでの詳細: テスラのAPI計画を覗く

今回テスラは少し不可解です。すべての詳細が明らかにされているわけではありませんが、彼らは今のところ無料トライアルを提供しており、この期間中はAPIが「一時的に無料」になります。導入される主要な階層は「ディスカバリー」と呼ばれる階層です。現在のディスカバリー層は、サードパーティーのサービスにとって課題があります。なぜか?というのも、ディスカバリー階層では1台につき5分ごとに1回のデータリクエストが可能だという仕様だからです。多くのサービスはもっと頻繁にデータを取得するため、これが提供しているサービスのボトルネックになる可能性があります。

新しいテスラのAPI
Credit:Tesla

さらにテスラは、ディスカバリー階層は単なる足がかりであり、2024年に進化することを示唆していますが、他の階層の制限や価格については何も語っていません。

ウーバーのような著名なサードパーティサービスは調整されるかもしれませんが、テスラメイトのようなオープンソースソフトウェアを使用してテスラのオーナーが立ち上げた小規模なプロジェクトは困難な状況になるかもしれません。新しい公式APIバージョンは、テスラの既存のものよりも制限が多く、課金を導入する可能性があり、小規模なサービスが現在の形で運営するのは難しくなると考えられます。

デジャヴ: ツイッターのAPIオーバーホールの記憶

この動きは、イーロン・マスク氏のもう一つのベンチャーでの動きを反映しています。

ツイッターを買収した後、Xと改名する前に、マスク氏は破産に向かっていたソーシャルメディアプラットフォームの収益を高めるためにAPIアクセスを刷新しました。ツイッターの分かりやすい無料アクセスシステムは、月額数千円の段階的な課金に変更されました。この有料化の動きに対してツイッターのエコシステムの基盤である開発者たちは大混乱しました。一部の開発者はプロジェクトを停止せざるを得なくなり、他の開発者は追加コストをユーザーに転嫁しました。

テスラのAPIシフトはまだ時期尚早ですが、これはマスク氏率いるベンチャー企業におけるより広範な傾向を示しています。テスラとXの決断は、利益向上とコミュニティ育成の間のビジネス上の綱引きを強調するものです。公式APIは、ユーザーが自分のデータをよりコントロールしやすくなるなどのメリットをもたらします。数多くのツールやサービスを支える縁の下の力持ちである開発者たちは、エンドユーザーが機能の縮小や料金の値上げといった不利益に直面する可能性がある中、この綱渡りのような状況に置かれているのです。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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