テスラの値下げで、23年1月の米国EV平均取引価格は3363ドルも下落

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同じ期間、全新車の平均販売価格はわずか310ドルの下落にとどまりました。

ケリー・ブルーブック(KBB)は新車の平均取引価格を調査しており、その最新レポートを発表したばかりです。それによると、EVの平均販売価格は、主にテスラの影響で5.4%という驚異的な下落を示しました。それでも、電気自動車の平均新車販売価格は59,000ドル近くとなり、業界平均を大きく上回っています。

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KBBの2023年1月のEV販売台数データでは、平均取引価格は2022年12月に比べて3,363ドルも減少していることが明らかになりました。米国における2023年1月の全新車の平均取引価格は0.6%、310ドルの下落にとどまっています。しかしながら、最近のインフレ傾向により、米国における自動車全般の平均取引価格は12月に過去最高を記録し、2021年12月の同推計値から5.9%、2,768ドルも上昇しています。

以上のことから、2023年1月の米国における新車平均取引価格は49,388ドルとなり、多くの人の予想を大きく上回った可能性があります。EVの平均価格はこれよりまだ1万ドルほど高い状況ですが、電気自動車の価格引き下げに当面の進展があったことは間違いありません。

また、今年1月の高級車購入者の平均支払額は65,953ドルで、高級車の販売台数も先月は非高級車に比べてかなり増えていることにも触れておきます。すべてのEVが高級車というわけではありませんが、その条件に当てはまるものは多く、そのほとんどがそのような価格設定になっています。新車の高級車に平均66,000ドル近く払っている人が、新車のEVには平均59,000ドルしか払っていないことを考えると、今後の電気自動車の価格事情は間違いなく明るい未来が待っているともいえるでしょう。

バッテリーの価格が下がり、自動車メーカーがEVをたくさん生産すればするほど、規模の経済が働くと何年も前から言われてきました。その結果、電気自動車の価格は下がり、最終的には従来のガソリン車と同等になるはずです。しかし、これまで私たちは、EVの価格が下がるどころか、むしろ上昇するのを見てきました。

コロナが大流行し、金融やサプライチェーンが混乱したことなど、今回の値下げを前にEV価格が高騰した要因はたくさんあります。また、EVの需要が伸びたことが価格を押し上げたのも事実です。ただし、これはパワートレインに関係なく、ほとんどの自動車の価格が驚くほど上昇していた時期であったことを念頭に置く必要があります。コックス・オートモーティブ社の経済・産業インサイト担当リサーチ・マネージャー、レベッカ・リゼウスキー氏は次のように話しています。

「2023年1月の取引データを見ると、全体的な価格はもはや1年前のようには上昇していないことがわかります。高級車、非高級車ともに前月比で価格が下がっていますが、先月の高級車販売台数が20%近くと過去最高だったこともあり、全体の平均価格が押し上げられました。」
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