米国道路安全保険協会(IIHS)はこのほど、テスラモデルYの衝突安全テストの結果を明らかにしました。他のテスラ車と同様、モデルYはこのテストで最高評価を獲得しました。しかし、そこには驚きの事実もありました。
結果を注意深く見ると、この電動SUVのモデルYは、「ドライバー傷害対策-下腿/足」のサブカテゴリーやその他のいくつかのカテゴリーでより良いスコアを獲得し、モデル3よりもさらに安全であることが明らかになったのです。
これらのテストは、テスラモデルYが、最も傷害の可能性が低い車両として、モデル3から王座を奪取したことを意味します。興味深いことに、これによりテスラの全ラインナップ(モデルS、モデル3、X、Yを含む)が、米国で最も安全な車のランキングのトップ4を占めることになるのです。
それでは、モデルYの衝突試験におけるIIHSのハイライトをいくつか、特にモデル3との比較において見てみましょう。
運転席側スモールオーバーラップ前面衝突試験
モデルYのボディ構造設計の進化により、テスラのこの電動SUVは 「運転席側スモールオーバーラップ前面衝突試験」でモデル3よりも良い結果を出しました。この特殊なテストは、中央のクラッシャブルゾーンではなく、主に車両の運転席側から発生する可能性のある衝突をシミュレートしています。
モデルYは、フロントクラッシャブルゾーン自体で衝撃を吸収しようとするのではなく、衝突のポイントから乗員を遠ざけることに成功しました。モデル3はこのテストで良い結果を残しましたが、モデルYほどには方向を変えることができませんでした。
モデルYとモデル3の両方のテストから出てきた数値は、さらに興味深いものです。たとえば、この運転席側スモールオーバーラップ前面衝突試験では、モデル3は21cmの足元への侵入があったのに対し、モデルYはわずか1cmの侵入にとどまりました。これは、テスラの安全技術チームによる素晴らしい成果です。これは、テスラが自動車製造と自動車ソフトウェア開発の両方で、継続的な改善手法を採用しているおかげです。
また、頭部傷害基準(HIC)では、テスラモデルYが22点、モデル3が88点と、約3倍の性能を発揮しています。IIHSでは、頭部傷害の脳震盪マークは250点に設定されています。
中程度オーバラップ前面衝突試験
中程度オーバーラップ前面衝突試験では、時速40マイル(約64.3km)の速度で、車両の中心線から10%オフセットした高さ2フィートの変形可能なハニカム・バリアに衝突します。これは、車両のフロントクラップルゾーン全体の安全性をテストするものです。
並べて比較したところ、モデルYはモデル3に対して中程度オーバーラップ前面衝突試験でより良い結果を出しました。衝突の結果、モデル 3のフロントガラスは割れてしまいました。一方、モデルYのフロントガラスは、その高さと衝撃吸収メカニズムにより、無傷で残りました。
これまでのスモールオーバーラップ同様、モデルYは頭部傷害衝突(HIC)カテゴリーで好成績を収めました。モデル3のダミーのHICが177だったのに対し、モデルYのダミーは107にとどまり、脳震盪のマークである250を大きく下回っています。
Tボーン衝突テストでは、モデルYはモデル3よりも高い位置に座っているためか、特に助手席のダミーが非常に良い結果を残しました。
モデル3のダミーの頭部傷害衝突(HIC)は237(250の脳震盪マークをわずかに下回る)だったのに対し、モデルYの助手席乗員のHICは120ポイントにとどまりました。
また、胴体部変形速度(TDR)は、モデル3が毎秒5.2mであるのに対し、モデルYはわずか3.91m/sと大幅に向上しています。
ルーフ強度
この部分は、テスラモデル3がモデルYよりも優れたパフォーマンスを示した唯一の部分で、ルーフラインが短いことと、おそらくBピラーからBピラーへと広がる高強度鋼のクロスメンバーによるものだと思われます。このクロスメンバーのスチールバーは、モデルYには存在しません。
ルーフの強度テストでは、モデル3が強度重量比5.85点、モデルYは4.2点でした。
先日、テスラのモデル3が、大きな木の幹が落ちてきたときに、そのルーフの驚くべき強さを見せつけ、乗員全員が無傷で歩き去ったのが目撃されています。
この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。
テスラ車を安全性で批判するヒトは、「テスラの全ラインナップ(モデルS、モデル3、X、Yを含む)が、米国で最も安全な車のランキングのトップ4を占めることになる」という事実に対してどう反論するのでしょう。
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