テスラ、テスラ車のLCCO2は化石燃料車の数分の1と発表

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テスラは、2020年の年次環境インパクトレポートを発表し、「エネルギーと輸送に関して完全に垂直統合されたエコシステムを設計・製造する」ことの重要性と、特に電気自動車のライフサイクルにおけるCO2排出量の低さを強調しました。

報告書によると、テスラの顧客は、内燃機関(ICE)のライバルと比較して電気自動車のライフサイクルCO2排出量が非常に低いことなどさまざまな要因により、年間500万トンのCO2換算排出量の削減に貢献しています。

テスラによると、平均的な内燃機関車はライフサイクルで69トン相当のCO2を排出しますが、テスラ車はこの数分の1に過ないとのことです。特に「ライドシェア」や「ソーラー充電」をしている場合はなおさらです。しかし、個人使用のモデル3であっても、米国の送電網で充電すれば、中型の内燃機関車に比べて3分の1の排出量になります。

米国におけるライフサイクルCO2排出量の平均

系統電源がよりクリーンなヨーロッパでは、その差はもっと大きくなります。

欧州におけるライフサイクルCO2排出量の平均

中国では、電力の多くが石炭でまかなわれていますが、同じ規模ではないにせよ、その効果は顕著に現れています。

中国におけるライフサイクルCO2排出量の平均

テスラは、「主要市場でテスラモデル3を充電すれば、ガソリンを燃やすよりも環境にやさしい」と述べています。

テスラの発表した数字によると、電気自動車の間でもその差は歴然としています。

「他の同等のEVよりも効率的に電気を電力に変換できる」とテスラ社は主張しています。

単位電力量あたりの走行距離(マイル) 左:小型SUV 右:中型セダン

テスラのバッテリーパックは、「車よりも長持ちするように設計されている」と同社は主張しています。テスラの説明によると、米国の平均的な自動車は約20万マイル(約32万2,000キロ)使用した後に廃車になるといい、欧州では約15万マイル(約24万1,000キロ)使用した後に廃車になるとのことです。

しかし、「100万マイル(4,000回の充電サイクル)もの走行が可能なテスラのバッテリーは、タクシーや配送用バン、トラックなどの高走行距離車の1マイルあたりの排出量を劇的に削減します」と主張しています。

テスラの2020年インパクトレポートからで最も重要だと思われるのは、自動車のライフサイクルCO2排出量の削減に加えて、テスラのバッテリーは100%リサイクルされ、テスラのバッテリーパックの原材料の92%は再利用されるという主張です。

100%リサイクルされるバッテリー

テスラは、2020年の環境インパクトレポートで、スーパーチャージャーネットワークの開発にも力を入れていることを主張しています。

オーストラリアの東海岸と南東海岸にはたくさんのスーパーチャージャーが設置されており、すでに全世界で25,000基以上のスーパーチャージャーが設置されています。

もちろん、テスラが世界のサステイナビリティを加速するために貢献しているのは、電気自動車だけではありません。

テスラによると、2020年には3GWh分の蓄電製品を販売しており、これは 「12GWhの世界市場のおよそ25%」にあたる量とのことです。

テスラの蓄電製品の導入量

テスラは、自社の製造拠点を活用して、バッテリーや正極材の製造を内製化することで、二酸化炭素排出量の削減に貢献しています。また、製造拠点である「ギガファクトリー」を大規模なソーラープロジェクトの拠点としても活用しています。

例えば、ギガファクトリーネバダは、ソーラーパネルで覆われるように設計されており、これまでに3,200KWのソーラーパネルが設置され、来年末までには約24,000KWまで拡大する予定です。

テスラは、フリーモント工場、ラスロップ工場、ギガファクトリーニューヨークなど、他の場所でもすでにソーラーパネルを設置しています。

また、テスラは、「工場、販売、サービス、配送拠点、スーパーチャージャーネットワークなど、すべての事業活動において、可能な限り再生可能エネルギーを使用する」ことに注力しています。

テスラの2020年インパクトレポートでは、同社の環境・社会・ガバナンス(ESG)への貢献についてたくさん取り上げられていますが、そのすべてをここで紹介することはできませんので、テスラのESGへの貢献について興味のある方は、同社のレポートをご覧ください。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

工場、販売、サービス、配送拠点、スーパーチャージャーネットワークなど、すべての事業活動において、可能な限り再生可能エネルギーを使用する」というところが格好良いですね。

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