米国道路安全保険協会（IIHS）は、2024年のトップセーフティアワードの基準を引き上げ、2024年モデルに対して後席乗員の保護性能と歩行者安全性能の向上を義務付けました。この厳しい基準にもかかわらず、2024年に「TOP SAFETY PICK」または「TOP SAFETY PICK+」を獲得したのは71車種です。
電気自動車では2車種のみ
選出された71車種のうち、22台が米国道路安全保険協会の最高安全基準である「TOP SAFETY PICK+」を獲得。そのうちの1台がテスラのモデルYクロスオーバーです。米国道路安全保険協会の2024年版リストで「TOP SAFETY PICK+」を獲得したもう1台のバッテリー電気自動車は、ヒョンデIONIQ 6セダンです。
SUVのリヴィアンR1SとピックアップトラックのリヴィアンR1Tも受賞していますが、両車とも米国道路安全保険協会の「TOP SAFETY PICK」リストにのみランクインしています。ヒョンデのIONIQ 5、スバルのソルテラ、日産のアリアといった他のEVも、安全性評価機関からTOP SAFETY PICKを獲得。
安全基準の強化
米国道路安全保険協会のデイヴィッド・ハーキー会長はプレスリリースの中で、同安全保険協会が自動車メーカーに自動車の安全性の水準を引き上げるよう働きかけていく決意を述べています。
「私たちは、今回も受賞基準を大幅に更新することで、自動車の安全性の水準を高めていきます。今年の受賞車は、乗員と交通弱者の両方に対する卓越した保護性能を示し、自動車の安全性の頂点を示すものです。」
米国道路安全保険協会の安全性評価で実施された変更点のうち、以前はより重いバリアを高速で走行させる過酷な側面衝突テストです。米国道路安全保険協会がかつてツイッターとして知られていたソーシャルメディアプラットフォーム「X」での投稿で述べたように、4,200ポンドの変形可能なバリアは現在、従来のSUVの重量に近づいています。
IIHSの安全性アワードの対象となる車両は、歩行者前面衝突防止テストの改訂版で「許容レベル」または「良好」の評価を得ることも要求されるようになりました。また、米国道路安全保険協会は、後席の安全性を評価するため、ドライバーの後ろに2人目のダミーを座らせる中等度フロントオーバーラップテストを更新しました。
米国道路安全保険協会は、2024年に向けたより厳しい評価基準について、以下のビデオで説明しています。
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