いわゆる「完全自動運転」バージョン12.4.1は多くのことを正しく行いますが、まだまだ完璧にはほど遠い状態なのです。
自動車メーカーからAI企業へ
最近の履歴を見ると、テスラが（テクノロジーに重点を置いたとはいえ）自動車会社からAI会社へと移行するという話題が多く取り上げられています。その議論の大部分を占めるのは、現在量産されているテスラのEVに搭載されている高度な運転支援システム「完全自動運転」FSDと基本的には同じテクノロジーを使用する、いわゆるロボタクシー「サイバーキャブ」の発売予定に関するものです。
同社のトップであるイーロン・マスクCEOは、テスラの最新車両はいずれ、自ら運転して移動し、空き時間にはロボタクシーとして所有者に利益をもたらすようになると、これまで何度もほのめかしています。しかし、現在のFSDシステムは実際のところどの程度機能しているのでしょうか？
良い点、悪い点
先週後半にユーチューバーのAI DRIVRがYouTubeに投稿した動画では、テスラが自動運転機能搭載車を開発する最新試みの良い点と悪い点が紹介されています。しかし、バージョン12.4.1はバージョン12.3よりも優れている点もありますが、少なくともソフトウェアのテストに使用されたモデル3の場合は、ドライバーによる介入がより多く必要な状況でした。
まず、テスラの監修型自動運転である最新バージョンは、他のドライバーが車の前に割り込んでくるようなまれなケースに対処できないようです。また、下の動画でテスターが言うように、「自信がない」ようで、十分な車間距離があるにもかかわらず、車線変更をためらっています。
ある場面では、車が曲がり角を曲がり損ね、それでも曲がり角を曲がり込もうとして、システムが解除されてしまいました。他にも、FSDが車線を部分的に塞いでいる車を追い越したり、信号機を誤認して交差点に進入したりする際に、人間の介入が必要だったケースがいくつかありました。
このレビューアーは、以前のバージョンである12.3は反応がはるかに人間的だったが、12.4ははるかにためらいがちだと述べています。ソフトウェア開発者が、より多くの状況に対処する巧妙な方法を見つけることで状況は改善される可能性がありますが、現状では、現在のソフトウェアを搭載した自動運転ロボタクシーが道路を走ることは考えにくいでしょう。
また、テスラのいわゆる「完全自動運転」は、依然として常にハンドルを握る人間の監修型であり、米国自動車技術者協会（SAE）の分類ではレベル2に分類され、道路上で車が何をするかについては運転手の責任となることも付け加えておきます。
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