中国の自動車輸出、今年日本を抜いて世界1位の440万台に達する見込み、うち3割以上が新エネルギー車に

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シンガポールの調査会社カナリス社によると、中国製の自動車普及率は2025年までに欧州で16.5%、東南アジアで12.8%まで上昇する見込みです。

今年中国が世界第1位の自動車輸出国に

中国の自動車輸出総量は2023年に年間累計440万台に達する見込みで、新エネルギー車(NEV:BEVとPHEV、FCVのこと)が全体の30%以上を占めると市場調査会社カナリスは本日発表した報告書で述べています。

中国の自動車輸出は2020年から上昇を続け、2022年にはドイツを抜いて世界第2位の輸出国となりました。そして今年の第1四半期に、中国はとうとう日本を抜いて世界最大の自動車輸出国となり、これはNEVの輸出の伸びが全体の増加の主な理由であるとカナリス社は述べています。

中国乗用車協会(CPCA)によると、4月の中国の自動車輸出台数は142.40%増の424,200台で、3月から9.61%増となりました。さらにCPCAによると、1-4月の中国の自動車輸出年間累計台数は149万台で、前年同期比71%増という大幅増加でした。

欧州と東南アジアでの躍進が顕著

中国の自動車輸出先の中心地域は、アフリカ、中央アジア、南アジアであったものから、欧州や東南アジアを含むより先進的な地域へとシフトしていると、レポートは述べています。これら2つの中核地域への中国の自動車輸出は、2020年には自動車輸出のそれぞれ5.9%と7.6%を占めていたものが、カナリスの調査によると、2022年に、このシェアがそれぞれ22.0%と14.3%と大幅に増加しています。

また輸出中国車の平均販売価格は、2021年の112,000人民元(約222万円)から2022年には140,000人民元(約277万円)に25%以上上昇しました。そのうち欧州市場ではテスラのギガ上海工場からの大量輸出の影響もあり、2022年に210,000人民元(約416万円)となりました。

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上海から欧州向けに輸出されるおびただしい数のテスラ車
https://twitter.com/bentv_sh

2022年、東南アジア地域での中国製自動車製品の普及率は2.6%でしたが、2025年には、その数値が12.8%に上昇する見込みであるとカナリス社は述べています。また、同じく欧州では、中国製自動車の普及率は2025年までに16.5%に上昇すると予想されています。

今回の調査によると、欧州市場における主力製品の平均販売価格は、中国の自動車輸出の平均価格と高い整合性があり、ここの消費者はNEV市場に対する認識が高いとのことです。欧州と東南アジアの軽自動車市場全体の台数は、2025年までにそれぞれ1370万台と380万台に成長し、欧州ではNEVが40%以上浸透する見込みであるとのことです。

2021年、コロナパンデミックにより海外のサプライチェーンが不安定になり、中国車輸出の成長の中核的な理由となりました。2022年以降、海外のNEV市場の成長は新たな機会をもたらすとしています。

中国の自動車メーカーは、電動化と車両インテリジェンスにおいて先行者利益を得ており、十分な生産能力と短い製品納期を持っていると調査レポートは述べ、他国のブランドはNEV移行に遅れをとっており、コア技術開発において期待を下回っていると付け加えています。

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