ローンチシリーズが終了し通常版モデルYが販売開始!最新スペック&価格をチェック

TESLA Blog
Credit:Tesla
スポンサーリンク

テスラは欧州に続いて、各国で新型モデルYの「ローンチシリーズ」を販売停止し、以前と同じエントリーグレードの新型モデルYの販売を開始しました。日本では後輪駆動RWDとロングレンジAWDの2グレードでの販売となります。

ローンチシリーズは終了

今年の1月に中国で販売開始されたコードネーム「ジュニパー」と呼ばれていた新型モデルYは、それほど遅れることなく日本国内でも注文の受付を開始しました。当時、最も早い納車で4月からとされていました。

日本に入ってくるモデル3とモデルYは両方とも中国のギガファクトリー上海で製造された車両が輸入されます。実は既に中国ではローンチシリーズの納車が世界に先駆けて始まっています。

日本でのローンチシリーズの納車開始は、注文時点で4月とされていましたので、ギガ上海製造のモデルYが船で運搬されて日本に入ってくるタイミングでそうなっているということです。ローンチシリーズ限定の仕様として、リアのリフトゲートとドアシルプレートに特別のバッジが付きます。さらに、ローンチシリーズのバッジは、パドルライトにも表示されます。充電コンソールにも「LAUNCH」の文字が刻印され、インテリアには高級感のあるブラックのヴィーガンスウェード仕上げが施されています。

そして今回このローンチシリーズとは違う、新型モデルYの「通常のモデル」として後輪駆動のRWDと全輪駆動のロングレンジ(航続距離が長いという意味)AWDという2つのグレードの注文受付が開始されました。

バリエーション比較

モデルYのローンチシリーズと今回のバリエーションを比較すると、次のようになります。

  ローンチシリーズ ロングレンジAWD RWD
航続距離(自社測定値) 635km 635km 547km
加速(0 to 100km/h) 4.1s (アクセラレーションブースト) 4.8s 5.9s
オーディオ 15 スピーカー + サブウーファー 15 スピーカー + サブウーファー 9 スピーカー
インテリア プレミアム素材 プレミアム素材 ファブリックドアトリム
重量 1,997 kg 1,997 kg 1,928 kg
電費 15.3 kWh/100km 15.3 kWh/100km 13.9 kWh/100km
トーヒッチ(牽引) 含む オプション オプション
充電電力 最大250 kW 最大250 kW 最大175 kW 
充電スピード 15分で266 km 15分で266 km 15分で238 km
バッテリー保証 8年もしくは19万km 8年もしくは19万km 8年もしくは16万km
その他 FSD ・アクセラレーションブースト・パドルライト ・バッジ ・ヘリックスホイール 無し 無し
納車時期 4月 6月 6月
価格 6,839,000円 6,476,600円 5,587,000

ちなみに、欧州や米国では航続距離の長い「ロングレンジ」でかつ後輪駆動のロングレンジRWDというグレードも用意されています。また、リフレッシュ版モデル3の時もそうでしたが、モデルの最上級グレードとなる「パフォーマンス」はまだ、発売されれていません。

従来型との変更ポイント

方向指示レバーとステアリングホイール

Credit:Tesla

まず最初に、方向指示レバーの復活です。サイバートラックとモデル3のリフレッシュ版は、どちらも方向指示レバーなしで出荷されました。代わりに、方向指示とワイパーコントロールはステアリングホイールのボタンに配置されていました。

モデル3の場合、これはサイバートラックのようなマニア向けというよりも大衆向けを意図した車であったため、この変更には大きな反発がありました。現在、モデル3用のサードパーティ製レバーを手に入れることは可能ですが、世界で最も売れている車であるモデルYをリフレッシュするにあたり、テスラは明らかに消費者の意見を考慮したと考えられます。

モデルYのリフレッシュ版では、左側に方向指示レバーが1本だけあります。先端にボタンがないことから、これまでよりもシンプルなレバーです。ステアリングホイールにヘッドライトボタンがあることから、ハイビームの切り替えボタンも搭載されていません。

ステアリングホイール自体は新型モデル3と非常に似ていますが、レバーのおかげでボタンの数が少なくなっています。ステアリングホイールの左側には、ワイパーとハイビームのボタンがあります。一方、右側には、音声コマンド(間もなくスマートアシスタントに)とリア/フロントカメラ用のボタンがあるようです。

右側のレバーがないため、オートパイロットとシフト変更は新型モデル3と同じです。つまり、代わりに右側のスクロールホイールとスクリーンを使用することになります。とは言え、シフトを意図的に変えないでもその場の環境に応じて自動的にシフトチェンジするスマートシフト機能が備わっているので、不自由さは感じないでしょう。

リアのパワーリクライニングシート

新型モデルYは、間違いなく家族や多くの荷物を運ぶ必要がある人々をターゲットにしています。テスラは、この点について十分に考慮しており、フラットに折りたためるパワーリクライニングシートを用意しました。

トランクからボタンを押すか、フロントスクリーンをタップするだけで、リアシートを平らに折りたたんだり、通常の位置まで起こすことができます。これは間違いなく便利な機能です。特に、大きな荷物をトランクに積み込む際にシートを倒す必要がある場合、非常に役立つでしょう。

今回の機能追加で、ボタンを1回押すだけで簡単に操作できるので、とても便利です。シートを完全にフラットにできるようになったのも新しい点です。以前のモデルYでは、シートはほぼ完全にフラットに折りたためましたが、重いものを載せるとさらにへこみました。しかし、そうするとシートが傷む可能性がありました。

また、リアシートのクッションは以前よりも少し大きくなり、大人でもより快適に座れるようになりました。

リアトランク/リフトゲート

車両のリフトゲートもアップグレードされました。「単一」のパーツではなく、トランク部分のサイドとテールに継ぎ目が入りました。これにより、軽度の追突事故やその他の軽度の損傷の場合、修理費用が大幅に削減されるでしょう。オーナーは、ライフゲート全体を交換する必要はなく、トランクのグレード部分のみを交換することができます。

リアガラスもアップデートされました。下部に湾曲した縁がなくなり、より長方形に近くなりました。これは外観上の変更であるか、あるいは新しい継ぎ目の位置と関連しているようです。

トランクの変更に伴い、新型モデルYでは、新しい手ぶらで使えるトランク開閉機能もサポートされます。対応したスマートフォンを使用しているユーザーは、トランクの近くに立つだけでトランクを自動的に開けることができます。これは昨年からすべての新型モデルに搭載されている機能ですが、モデルYでは初めて搭載されます。

フランク

採用されなかった変更点のひとつに、電動式フランクがあります。新型モデルYにサイバートラックのような電動式フランクが搭載されないのは残念ですが、テスラはフランクの底にドレンプラグを追加しました。

このドレンプラグにより、パーティーで飲み物を冷やすのにフランクを簡単に使用できます。氷と飲み物を入れるだけです。

中国仕様とそれ以外

日本やオーストラリアといった、アジア太平洋地域で今回リフレッシュ版モデルYが先行して発売されましたが、トップページなどのレンダリング画像によると、これらの地域ではフロントボンネットの「T」ロゴが削除されているようです。

中国以外
中国仕様

新しいスピーカー配置とダブルステッチ

新型モデルYでは、ドアに新しいスピーカーが配置されています。ドアのスピーカーはドアハンドルの隣に移動しました。より滑らかなデザインに統合され、プラスチック製ではなく金属製のグリルが取り付けられています。

インテリアも新型モデル3と比較すると、ダブルステッチが随所に見られます。ダッシュボードを見ると、モデル3ではこれが単一ピースであることが分かります。コストが多少かさむかもしれませんが、車両をより高級に見せています。

また、アンビエント照明も若干異なり、フロントドアとリアドアではドアの長さの半分しか届かなくなっています。しかし、デザインは洗練されており、うまく収まっています。

Credit:Tesla

新しいホイール

モデルYのローンチシリーズでは、新しい20インチのヘリックス2.0ホイールが標準装備されていました。一方で、今回の通常版では19インチのロスフローホイールが標準となっています。

標準の19インチ クロスフローホイール

補助金とキャンペーン

テスラは電気自動車ですから、購入に際して補助金の適用を受けます。モデルYの場合、65万円なので、ベースグレードの場合には5,587,000円ですから、実質500万円以下で購入可能です。詳細は以下のリンクからご確認ください。

また、テスラでは、3月末までの納車に限って従来型のモデルYの在庫車について、5年間の無料スーパーチャージャーを付与するという非常に太っ腹なキャンペーンを実施中です。

どちらを購入するかは悩みどころですが、自動運転に必要なハードウェアの内、従来型にはフロントバンパーカメラがハードとしてかけている点に留意が必要です。

テスラ関連の最新記事を毎日随時アップしていますので、過去のニュースはこちらを参照ください。

※免責事項:この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。また、運営者はテスラ株式のホルダーです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました