テスラサービスツールボックスにおける新たな発見によると、サイバートラックにはモデルSやモデルXと同様に、アクティブノイズキャンセリング(ANC)に必要なハードウェアが全て装備されています。しかしながら、この機能はソフトウェアによってロックされた状態が続いています。
サービス診断ツールのスクリーンショットには明記されています。
「2025年1月30日現在、ハードウェアは搭載されているものの、 サイバートラックではANCソフトウェアは有効化されていません」
サイバートラックは既に道路上で最も静かな車両の一つですが、テスラはさらに静粛性を高める計画があったようです。
フラッグシップ機能
アクティブノイズキャンセリングは現在、テスラのフラッグシップモデルであるモデルSおよびモデルXの象徴的な機能です。これらの車両では、システムは高級ノイズキャンセリングヘッドホンのように機能します。キャビン全体に埋め込まれた6つのマイクと、車輪付近の加速度計が、キャビン内の騒音と車輪の振動周波数を監視します。
オーディオシステムはその後、逆位相の音波(アンチノイズ)を生成し、低周波の路面振動やタイヤのうなり音を打ち消します。
サイバートラックにこのハードウェアが搭載されていること(キャビンマイクは6個ではなく4個のみですが)は、テスラがこの象徴的な車両にANCを提供する準備が整っていることを示唆しています。しかし、何らかの理由で、まだ実装には至っていないようです。
なぜ無効化されているのか?
この機能の有効化が遅れているのは、サイバートラック特有のキャビン音響の複雑さが原因と考えられます。
サイバートラックは本質的に、巨大なガラスキャノピーとフロントガラスを備えた角張った大型ボックス構造です。この構造はモデルSやモデルXとは大きく異なる音響環境を生み出します。さらにテスラは、サイバートラック特有の鋳造(ダイキャスト)構造を活用し、サブウーファーからの音声を車体フレーム内のデッドエア(空洞空間)に導くことで、音楽や音のボリュームを増幅させています。これは同時に、オーディオシステムが道路騒音をキャンセルするために、このデッドエア空間を突破しなければならないことを意味し、当初想定していたよりも困難な技術的課題となっている可能性があります。
さらに、標準装備のオールテレーンタイヤはサイズが大幅に大きいため、モデルSやモデルXの道路走行最適化タイヤとは異なる騒音周波数を生成する可能性が高く、ANCによる遮蔽がより困難であると考えられます。
これらの要素を総合すると、サイバートラックにおいて既に十分許容範囲内である道路騒音を、許容可能なレベルまで低減させることは、ソフトウェアエンジニアリング上の課題である可能性が高いと言えます。
オーナーへの影響
現行オーナーの皆様にとって、これは朗報です。テスラがANC機能の最終決定に至った際には、サイバートラックは将来の快適性向上のためのアップグレードに対応可能な状態となります。調整が完了次第、簡単なOTAアップデートで機能を有効化できるため、実現は時間の問題と言えるでしょう。
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